古くて新しい、大阪

星野リゾートが新たな都市ホテルブランドとして2022年4月にオープンさせた「OMO7大阪(おもせぶん おおさか)by 星野リゾート」。大阪人も知らない大阪らしさの神髄を満喫できる「なにわラグジュアリー」な旅へ。

Photo Masahiro Goda Text Rie Nakajima

星野リゾートが新たな都市ホテルブランドとして2022年4月にオープンさせた「OMO7大阪(おもせぶん おおさか)by 星野リゾート」。大阪人も知らない大阪らしさの神髄を満喫できる「なにわラグジュアリー」な旅へ。

外装に膜を張った帆船のような外観
外装に膜を張った帆船のような外観は、江戸から明治時代にかけ、大阪へ全国の食材を運んだ北前船の帆をイメージ。ガーデンエリア「みやぐりん」は街と人をつなげるホテルの象徴。

帆船のような外観の都市ホテル

通天閣を有する大阪府大阪市浪速区は、現代の大阪で最も大阪らしさを体感できる街である。昔ながらの小さな飲食店がひしめく横丁のすぐそばに立つOMO7大阪の洗練された外観は、この街に新たな風を吹き込む存在だ。異質ともいえるが、JR・南海電鉄「新今宮」駅のホームから見える位置に広がる同ホテルのガーデンエリア「みやぐりん」が、街と人、そしてホテルの壁を取り払い、緩やかな傾斜でつないでいる。街に敬意を払い、ともに新たな魅力を発信しようという星野リゾートの思いを、このガーデンが象徴している。

「OMO」は「星のや」や「リゾナーレ」、「界」などの高級リゾートを国内外に展開する星野リゾートの新たな都市ホテルブランドである。都心の高級ホテルともビジネスホテルとも異なり、“街を楽しむ”という視点から、これまでにない宿泊体験を提供するというコンセプト。街全体を一つのリゾートとして捉え、ホテルから徒歩圏にある新世界などのディープな魅力を発信する、「Go-KINJO(ごーきんじょ)」サービスを提供している。

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。