朝食をしっかりと食べて、「島とあそぶ 森とつながる」をテーマにしている、ホテルのアクティビティ・カウンターへ。ホテル敷地内のバギー、ヨガなどはもちろん、やんばるの自然を体験するツアーも多種用意されている。サイクリング、ジップライン、ビッグサップ、エコ・ツアー等、地元のガイドに案内されるやんばるの世界は「奇跡の森」そのもの。
遊び疲れた一日の終わりは、海と樹林の風が吹き抜けるスパで、5種類の湯船が待つ。
ホテルのある名護の地名は、東シナ海に突き出した本部半島に抱かれた名護湾の波が穏やかななことから、「凪」が転じたものだそうだ。ホテルの送迎バスで5分ほどのかりゆしビーチも、遠浅で景観のいい入江に恵まれている。ローカルな雰囲気を残しながら、多様なマリンスポーツのアレンジも。
名護市中心はホテルの北約8km、本部半島の付け根にある。本部半島はパイナップル畑の広がるのどかな一帯で、沖縄随一のアトラクションである沖縄美ら海水族館、それに隣接する海洋博公園のエメラルドビーチ、オリオンビールの工場などもある。2000年にはG8サミットの開催地にもなった。国道58号線が開通する前は陸の孤島とされ、那覇までは船便が使われていたという。
あまり知られていないようだが、この名護漁港から那覇市の港まで、高速船が運航している。時間にして約75分、特別割引運賃が片道僅か500円。沖縄本島の西岸を眺めながらの船旅。名護の岡の上に夕陽で一際薔薇色に輝くオリエンタルホテル沖縄に見送られて、やんばるを後にした。
●オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ
TEL 0980-51-1000
okinawa.oriental-hotels.com/
※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています