1200年もの歴史を持つ石川県能登半島の和倉温泉は、日本でもめずらしい“海の温泉”として広く知られている。その中でも「加賀屋」は、100年以上の時を経てもなお、人気の高い日本有数の老舗温泉旅館だ。湯治客はもちろん、これまでには皇族や文化人も数多く訪れ、心身ともに癒されてきたという。
「加賀屋にお泊まりになる方すべてに心よりくつろいでいただきたい」
これは1906年の創業当時から変わらない「加賀屋」のおもてなしの心。足を踏み入れた瞬間から小さな気くばりや心くばりが至るところで感じられ、ここでの滞在を特別なものにしてくれる。
エントランスを入ると、風光明媚(ふうこうめいび)な七尾湾に浮かぶ能登島が目の前に現れる。華やかなラウンジの先に広がるその美しい景色がゲストの旅情をそそり、これから始まる時間に期待がふくらむ。
客室は「雪月花」「能登渚亭」「能登客殿」「能登本陣」、そして「雪月花」の18階から20階に位置する特別階「浜離宮」の5タイプで、全室とも広々した純和風のしつらい。日本古来の旅館を正統に継承した静謐(せいひつ)な空間で、穏やかな七尾湾を眺めながら、ゆったりとくつろぐことができる。
さらに、能登半島ならではの季節の恵みを生かした料理の数々を堪能し、良質な温泉で心身ともにあたたまる至福のひとときが、大人だけの贅沢な旅を実現してくれるだろう。