アロハ! こんにちは、お元気ですか。アロハ! いつかまた、さようなら。出会いの時も、別れの時も交わすこのあいさつは、「愛情」「思いやり」といった意味があるハワイ語である。たとえそれが「一期一会」であったとしても、「アロハ」という一言で気持ちは魔法のように通じ合う。この島々を訪れるたびに、そう感じるのは、言葉が心地良い響きを持つからだろうか。
ネイティブハワアインの言葉は、いずれも非常にスピリチュアルな意味合いを含んだもの。自然崇拝を源とする彼らは、森羅万象に命があり、精霊が宿り、それらを感じ取ることで言葉が生まれたと根本的に考えている。アロハは、 “相手の顔の横で呼吸をする”といった動作を意味するそうで、何とも親密で、人間愛の証しとしてのあいさつだと分かる。
町で出会う日系三世、四世たちは、ハワイっ子らしい明るさの中にも、どこかつつましやかな日本人気質を残しているし、町角のふとした所で見かける日本的なしつらえには、懐かしい思慕さえも抱いてしまう。歴史も血統もつながっているのなら、この島にもっといたいと感じる理由に納得できる。
さらに興味深いのが、アロハシャツの事始めである。かつて日本の反物を材料に、原型となるシャツを仕立てたのは100年以上前にハワイへ渡った日本人移民であり、頭にアロハと付けて商品名としたのはその二世。つまりは発案・素材・技術とも日本と関連している。古き良き時代の雰囲気を今に伝える、ビンテージアロハをめでる旅もまたいい。
ALOHA ISM
ハワイ最後の女王リリウオカラニは言った。「アロハとは、語られていないことを知り、形のないものを見る目を持ち、理解し得ないことを理解すること」。フィロソフィカルな、たやすくはない命題。ハワイは何と神秘に満ちて、奥深い魅力を秘めた島なのだろう。私たちはいつから、なぜこの島に引かれたのだろう。今や遠い故郷とさえ思えるようになったオアフへ、考え抜いた100の言葉より、心で感じるアロハスピリットを探し求めた。
ハワイ最後の女王リリウオカラニは言った。「アロハとは、語られていないことを知り、形のないものを見る目を持ち、理解し得ないことを理解すること」。フィロソフィカルな、たやすくはない命題。ハワイは何と神秘に満ちて、奥深い魅力を秘めた島なのだろう。私たちはいつから、なぜこの島に引かれたのだろう。今や遠い故郷とさえ思えるようになったオアフへ、考え抜いた100の言葉より、心で感じるアロハスピリットを探し求めた。
1 2