アルヴァ・アアルトのもとで建築を学び、日本を代表する建築家である武藤章が、自身の師である天野太郎のために設計した住宅を縁あって購入したM夫妻は、元の意匠が持つ美しさを大事にしつつ、現代の暮らしにフィットさせるために、ダイニングキッチンにMEISDEL(マイスデル)を選んだ。
「元は木が多用されていた空間ですが、金属やプラスチック、さまざまな素材を組み合わせて、私たちらしい空間にしたかったんです」。知人の紹介でマイスデルを知り、ショールームを訪ねたところ、サイズはもちろん、厚みにまでこだわれる、ステンレスのキッチンという点に感激した。
「もともとステンレスという素材が大好きだったこともあり、表面の仕上げなどもバリエーション豊富なマイスデルに引かれました。私が漠然とした希望を出しても、すぐにデザイナーさんが具体的な選択肢を提示してくれるので、あっという間に思い通りの……いえ、思った以上に素敵なプランが決まりました」
築40年の経年劣化や、収納の少なさなどの課題が解消され、使い勝手の良さはもちろん、美しい輝きに満ちたキッチン。
「動線も全く無駄がなくて、こんなに快適になるとは思いませんでした。もともとの意匠を生かして、新しい美しさが生まれました」
日々の手入れの相談もできて、とても頼もしいと語るM夫妻。理想をかなえた美しいキッチンは、家族のもっともお気に入りの空間である。
●タニコーMEISDEL室
TEL 03-5498-7112
※『Nile’s NILE』2024年4月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています