歓喜の時を刻む「洋上の祝祭」-JTBクルーズ全船貸切-

2025年1月9日、「MITSUI OCEAN FUJI」が、南米をぐるり一周する91日間ファーストロングクルーズに就航する。チャーターするのはJTB。日本客船のルーツでもある南米航路のDNAを受け継ぐ商船三井クルーズとタッグを組み、ラグジュアリー感あふれる大航海を世に送り出した。クルーズとしては異色の、エキサイティングな魅力をお伝えしよう。

Photo   Text Junko Chiba

2025年1月9日、「MITSUI OCEAN FUJI」が、南米をぐるり一周する91日間ファーストロングクルーズに就航する。チャーターするのはJTB。日本客船のルーツでもある南米航路のDNAを受け継ぐ商船三井クルーズとタッグを組み、ラグジュアリー感あふれる大航海を世に送り出した。クルーズとしては異色の、エキサイティングな魅力をお伝えしよう。

歓喜の時を刻む「洋上の祝祭」、JTBクルーズ全船貸切
「MITSUI OCEAN FUJI」は定員約400名と小ぶりだが、だからこその“スモールラグジュアリー”を実現。パーソナルなきめ細かく手厚いサービスが提供される。また小回りがきくので、小さな港にも入れるし、氷河が入り組んだ航路も縫うように航行できる。

南米ワールドクルーズの発着は横浜港だ。「サイパン、タヒチなどを経由し、1カ月ほどで南米入り。ペルー・カヤオに入港して、アルゼンチンへ南下。ビーグル水道を太平洋から大西洋へ抜け北上。アルゼンチン・ブエノスアイレスから3月上旬にブラジル・リオデジャネイロへ。さらに北上して、パナマ運河を通航し、最後はハワイから横浜へ向かう」というのが主な航路。14の国と地域、19の港を巡る壮大なプランである。

うれしいのは、イースター島、ポートスタンリー(フォークランド諸島)、リオデジャネイロの三つの寄港地で、追加料金なしで参加できる招待ツアーが設定されていること。誰もが一度は実際に見てみたいと思う「リオのカーニバル」はすばらしく魅力的。コンテストを勝ち上がった上位のサンバチームが優勝をかけて真剣勝負を繰り広げるパレードを観賞できるのだ。また定員制・別料金のオプショナルツアーで、寄港地から遠方の土地を数泊で旅行する「オーバーランドツアー」も多数用意されている。マチュピチュ遺跡とインカ帝国の空中都市、圧倒的なスケールと迫力を誇るイグアスの滝、アマゾンステイとコロンビアなど、心躍るプログラムがそろう。さらに寄港地ではそれぞれ、オプショナルツアーを別代金で用意。例えばナスカの地上絵(カヤオ)、野生動物ウォッチング(ウシュアイア)、ジャングルリバークルーズ(プンタレナス)など、南米ならではの観光を存分に楽しむことができる。好奇心の赴くまま、体調と相談しながら、ツアーに参加するといいだろう。

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    海を一望する開放的なビュッフェレストラン「ザ・コロネード」。
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    ラグジュアリースイートの広さは船内でも上位クラス。バトラーサービスも利用可能。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。