次が、日本が誇る鮪をふんだんに使ったちらし寿司。豊洲のトップの仲買い「やま幸」が選んだ、最高級鮪をづけにしている。その後は細く切った根菜を組んで手毬に見立てた帆立しんじょうの椀ものが供される。出汁の香りと滋味は、しみじみと機内での緊張をときほぐしてくれることだろう。
魚料理は「伊勢海老、バニラ、トマト」。日本ならではの鮮度抜群の伊勢海老にトマトの穏やかな酸味と、甘いバニラの香りを纏わせたゴージャスな一皿。メインは、日本の誇る和牛。限られた調理空間でその魅力を最大限に表現するために、たっぷりのソースでいただく軽い煮込みである。
これまで移動手段でしかなかった機内滞在が、ゴージャスな旅のスタートになる、今回の試み。ゼロ泊めからラグジュアリーな旅が始まる、機中泊の概念を変えてくれるNARISAWAのコース料理。ぜひとも、カタール航空のビジネスクラスで体験してみたい。