昨今、ロシア、ウクライナ情勢などから、ヨーロッパに行くにあたり、南回りの便を利用する人も増えている。その一例が、カタール航空を利用した、ドーハでのトランジットである。カタール航空が、ホスピタリティに満ちた、ゴージャスなエアラインであることはよく知られるところだが、実際、スカイトラック社における「エアライン・オブ・ザ・イヤー賞」を7回受賞、「ワールド・ベスト・ビジネスクラス」賞を10回受賞するなど、輝かしい経歴を有している。
例えば、ビジネスクラスにおいては、時間を選ばずにいつでも食事ができるため、睡眠、仕事の邪魔をすることなく、機内での時間が有効に活用できる。そこへ、ミシュランの星はもちろん、「世界のベストレストン50」や「アジアのベストレストラン50」で多数の受賞歴を誇る、世界的なトップレストランNARISAWAのコース料理が加わるのだ。“里山キュイジーヌ”を標榜し、フランスや日本の枠を超えたイノベーティヴな料理を供する成澤氏のコンセプトや手法を丸ごと取り入れて構成したのが、今回の機内食なのだ。
季節によってメニューが変わっていくが、まず、ローンチとなる春のメニューは以下の通りである。アミューズとして供されるのは、春らしいグリーンの豆やいくら、いかなどを盛りつけた愛らしい一皿。二皿目は、その名も「祇園祭」。小さな花を敷き詰めたような仕立てからは京の都の賑わいが伝わってくるようだ。