家は自分を表現する場

大雪が間近ながら暖かな冬のある日、建築家の横堀健一さんとコマタトモコさんの住まい兼オフィスを訪れた。二人は住宅や医院、店舗の設計やマンションのデザイン監修、オリジナル家具の提案などを手掛ける横堀建築設計事務所を主宰。主に横堀さんが建築、コマタさんが内装や家具を担当し、和と洋の様式美を融合させた美しい空間を生み出している。

Photo Masahiro Goda, Nacása & Partners  Text Asuka Kobata

大雪が間近ながら暖かな冬のある日、建築家の横堀健一さんとコマタトモコさんの住まい兼オフィスを訪れた。二人は住宅や医院、店舗の設計やマンションのデザイン監修、オリジナル家具の提案などを手掛ける横堀建築設計事務所を主宰。主に横堀さんが建築、コマタさんが内装や家具を担当し、和と洋の様式美を融合させた美しい空間を生み出している。

横堀建築設計事務所

横堀建築設計事務所
よこぼり・けんいち
1960年、石川県生まれ。国立石川工業専門学校建築学科卒業後、マイアミ大学建築科留学。Studio80、アルド・ロッシ建築事務所勤務を経て、95年に横堀建築設計事務所設立。91年からICSCollage of Arts 講師、2017年から金沢大学 非常勤講師。

こまた・ともこ
東京都生まれ。聖心女子学院、ICSカレッジオブアーツ、桑沢デザイン研究所スペースデザイン科、早稲田大学芸術学校建築設計科卒業。アルド・ロッシ建築事務所勤務後、1995年に横堀建築設計事務所設立。2007年にオリジナル家具ブランド、CASA BUKU設立。
洋の空間構成を基本としながら、和の素材や色を多く織り交ぜ、表情豊かな空間を生み出す横堀さんとコマタさん。東京・田園調布に構える住まい兼オフィスは、二人のデザインコンセプトを最大限に表現した場となっている。
庭のカエデを目前に眺められるダイニングキッチンは、秋をテーマに壁を利久鼠に塗装。写真は「みぞえ画廊」が主催するイベント会場とした時のもの。アートや器を展示し、抹茶でもてなす会が開催された。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。