海に育まれたウイスキーの恩返し

シングルモルト スコッチウイスキー、タリスカーは、スコットランド北西部のスカイ島が故郷。この島の厳しい自然を体現するかのような風味が特徴だ。そのタリスカーが今秋「タリスカー ワイルダー・シーズ」を限定発売する。

Text Izumi Shibata

シングルモルト スコッチウイスキー、タリスカーは、スコットランド北西部のスカイ島が故郷。この島の厳しい自然を体現するかのような風味が特徴だ。そのタリスカーが今秋「タリスカー ワイルダー・シーズ」を限定発売する。

「タリスカー ワイルダー・シーズ」。海洋環境保護団体パーレイとのコラボレーションで生まれた
「タリスカー ワイルダー・シーズ」は、タリスカーが2020年からパートナーシップを結ぶ海洋環境保護団体パーレイ(PARLEY FOR  THE OCEANS)とのコラボレーションで生まれた。商品の購入が、海洋生態系の保護につながる仕組みを備える。

スコットランド北西部に位置するスカイ島を特徴づけているのは、むき出しの自然が作り出す壮大な風景。とくに冬場、大波が岸壁に打ち付ける様は峻厳そのものだ。

スカイ島を代表するウイスキーであるタリスカーは、1830年の蒸留所開設以来、長きにわたりこの島の厳しい海とともにあり続けてきた。タリスカーの風味は潮風のニュアンス、黒胡椒を思わせるスパイシーさ、ピート由来のスモーキーさを備えるが、最大の特徴はやはり潮の風味。ラベルに記される「MADE BY THE SEA」は、タリスカーの真髄をダイレクトに示している。

タリスカーは「海に育まれた」と呼べるほど、海と縁が深いウイスキー
タリスカーは「海に育まれた」と呼べるほど、海と縁が深いウイスキー。汚染や温暖化の影響で危機にさらされている海の環境保全に、パーレイとともに取り組む。

この秋に限定的にリリースされる「タリスカー ワイルダー・シーズ」は、そんな海とタリスカーの強固な結びつきを象徴する商品といえる。海洋環境保護団体パーレイとのコラボレーションにより、1本購入されるごとにタリスカーがパーレイに3ポンド(約500円)を寄付。海洋保護活動を直接的に支援する。またサステナブルな視点から、ボトルにはクリーンな第二世代バイオディーゼル燃料で製造した100%リサイクル素材を使用。タリスカーでは初の試みとなる、コニャック樽を用いての追加熟成も特徴で、タリスカー本来の風味に加えフルーティー、リッチな味わいを備えるのも魅力だ。

タリスカーは、まさに海に育まれたウイスキー。「タリスカー ワイルダー・シーズ」はこの蒸留所と海のさらなる深い関係と、海洋環境のよりよい未来への貢献につながる。

タリスカーの蒸留所があるスカイ島は、厳しい自然で知られる
タリスカーの蒸留所があるスカイ島は、厳しい自然で知られる。変わりやすい気候は頻繁に濃霧を生み、「霧の島」の別名を持つほど。

●MHD モエ ヘネシー ディアジオ
talisker-online.jp/

ラグジュアリーとは何か?

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