騒音やゴミ出し、ペットにかかわる近隣トラブルを始め、つきまとい、さらにはSNSでの誹謗中傷など、個人間のトラブルに悩まされている人は、実は多い。時代の変化により地域社会のつながりが希薄になり、隣人の顔を知らないような暮らしが当然となっている昨今、このようなトラブルは今後もますます増加することが想像される。大ごとになる前に解決したいと思っても、トラブルの相手と直接話すには抵抗があり、誰にどう相談すればよいのか分からないというのが現状ではないだろうか。
誰もが安心・安全に暮らせる社会を目指すヴァンガードスミスの「Pサポ」は、そんなトラブルを事件にしないために生まれたサービスだ。何らかのトラブルが生じた際に気軽に相談ができ、当事者たちの間に入るなどして解決をサポートしてくれる。同社の代表取締役である田中慶太氏は、北海道警察に務めたのち複数の企業勤務を経て起業。「Pサポ」のようなトラブル解決支援事業を始め、貸別荘事業やリノベーション事業などを行っている。
「些細なトラブルだったとしても、相談できずに我慢していると大きなストレスとなり、ときには殺傷事件にまで発展することも。警察官は犯罪の未然防止に努めますが、踏み込んで解決できないトラブルの多さに力不足を感じてきました。警察官が対処しにくい領域でもっと人々に寄り添い、事件を予防する仕組みを作りたいと考えたのです」と田中氏。