美しく空間に調和するキッチン

インテリアの総合プロデュースを展開しているモルテーニグループ。 そのグループブランドであるダーダのキッチンは、家具とともにインテリアの一部として、 ラグジュアリーな空間を演出してくれる。

Text Nile’s NILE

インテリアの総合プロデュースを展開しているモルテーニグループ。 そのグループブランドであるダーダのキッチンは、家具とともにインテリアの一部として、 ラグジュアリーな空間を演出してくれる。

モルテーニグループが理想とする住まい
ダーダ東京は6つのエリアが緩やかに仕切られ、モルテーニグループが理想とする住まいを感じられる内装となっている。オープンキッチンはもちろん、写真のようにダイニングと分けたタイプのキッチンの提案も。扉を開けると隣の部屋へつながるところもリアルな家のようだ。

自分らしいライフスタイルを示すキーとなるキッチンは、もはや住空間の心臓部といえる。そんな現代のニーズに沿ったラグジュアリーなキッチンを提案しているのがイタリアのキッチンブランド、ダーダだ。

同ブランドは、1926年にイタリアのロンバルディア州で創業。90年以上のキッチン製造の歴史と高い技術力を持ち、現在、25カ国に30の旗艦店を展開している。素材感や質感を際立たせながら、独自開発機構やパーツを用いた空間演出力と機能美を追求したキッチンで知られ、1979年にイタリアの総合家具メーカー、モルテーニのグループブランドとなった。2016年から両ブランドのクリエイティブディレクターを務めるのは、ベルギー生まれの建築家であるヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン氏。

独自の技術を用いて機構を隠し、オブジェのような美しさをかなえたシステム収納を始め、彼が手がけたプロダクトにより、モルテーニは世界のインテリア業界をリードする存在に。

彼が双方のブランドを牽引(けんいん)することで、モルテーニの世界観をダーダのキッチンでも共有でき、家具やキッチン、床、壁、天井に至るまでトータルコーディネートを可能にしている。家具のみならずキッチンや照明なども含めたライフスタイルを提案するインテリアブランドが増える中、製品の開発段階から息を合わせてここまで住まい全体の素材感やトーンを美しく統一できるのはモルテーニグループならではの強みだ。

キッチン空間
「プライム」のアルミで作られたオープンシェルフはわずか3㎜の薄さのLED照明を内蔵し、まるで置いたものが照明の上に浮いているかのように見える浮遊感をもたらしキッチン空間を美しく演出する。

ダーダのキッチンの最大の特徴は、モルテーニと同様に大切なものを美しく見せる部分と機能的にしまう部分をバランスよく取り入れたラグジュアリーな住空間をつくれること。蝶番(ちょうつがい)など技術的な部分を隠すことで、最高峰の技術が詰まっていながら、素材や質感にこだわった美しいインテリアの一部として居心地のよい空間を作り上げている。

東京・南青山にある国内初の旗艦店であるダーダ東京では、ヴァン・ドゥイセン氏が内装を手がけた362㎡の広々とした店内に6シリーズのキッチンを展示。それぞれに家具を含めた空間全体がコーディネートされた、モルテーニが理想とするライフスタイルを提案している。

すべてのキッチンモデルについてコンロやオーブン、水回りなどのアプライアンスの使用感を確かめることが可能。大理石やセラミックといった素材のサンプルも豊富にそろっている。また、2008年からはアルマーニ / カーザとのパートナーシップにより、ジョルジオ・アルマーニ氏デザインのキッチンブランド、アルマーニ / ダーダを展開。天板や扉などにスライド機構を取り入れながら圧倒的な存在感の大理石や特殊仕上げの天然木を取り入れた最上級モデル「スライド」を展示している。

理想のキッチンはもちろん、空間全体でブランドの魅力を感じられるダーダ東京で、その世界観に触れてみてはいかがだろう。

●ダーダ東京 TEL03-3400-3327 

※『Nile’s NILE』2019年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。