近年、住宅は高断熱・高気密の性能が重視されている。断熱といえば壁の断熱材について語られることが多いが、実は意識したいのが窓。家の中で最も熱の出入りが大きい窓辺を変えることで、住まいの快適性はがらりと変化する。
そんな窓の断熱を考えるうえで注目されているのが、窓用スクリーンのパイオニアであるセイキ販売のハニカム・サーモスクリーンだ。光や視線を遮るだけでなく、ダウンジャケットや飛行機の窓、発泡スチロールに見られるように、空気の断熱力で熱の出入りをコントロールする、画期的なスクリーンである。
蜂の巣のような六角形の二重構造の中に、たっぷりと空気を含む革新的なダブル・ハニカム構造。開閉自由な空気の「壁」が屋外の暑さ、寒さが室内に伝わることを防ぎながら、室内の温度が外に逃げることを抑えてくれる。さらに、同社が独自に研究・開発し、世界で初めて導入したT字型レールにより、スクリーン生地の切り込みとレールの凸部分が密着することで、スクリーン左右からのコールドドラフト(冷気流)をシャットアウト。厚みのある多層構造のダブル・ハニカム生地だからこそ実現できるワンランク上の断熱効果で、冷暖房費を節約しながら一年を通して快適に過ごすことができる。
重厚感のある洗練されたデザインで、窓辺をすっきりと美しく彩るコンパクト設計も魅力。高いデザイン性を持ちながら優れた断熱・省エネ効果を兼ね備え、住宅だけでなく商業施設やオフィスビル、ホテルなどでも採用されている。
もう一つ、人気の理由はメンテナンスのしやすさだ。スクリーンにはポリエステルの不織布を使用し、耐熱性に優れ、吸湿・吸水性が少なくぬれても乾きが早いため、カビや虫、バクテリアに強く、防腐性にも優れている。
掃除機でホコリを吸うことができるうえ、手洗いも可能。高い耐久性も備えているため、一度取り付けたら10年以上美しさと機能性を保つ。紫外線をUVAは90%、UVBは99%カットし、大切な家具や床の日焼けも防いでくれる。
生地はやわらかい光をたっぷりと採り入れられる採光タイプ、採光タイプに防炎加工を施した防炎採光タイプ (防炎認定品)、寝室などに最適な遮光タイプと、目的別に3種類から選べ、それぞれにカラーバリエーションが採光タイプ10色、防炎採光タイプ3色、遮光タイプ3色の合計16色用意されている。
2018年には建材・設備製品に特化した「みらいのたね賞」を受賞。従来とは一線を画す、未来への布石となる製品として評価された。
ダブル・ハニカム構造の強力な断熱効果で、住まいをエコで快適にするハニカム・サーモスクリーン。肌寒くなるこれからの季節、「スクリーンで家を変える」という新たな選択肢をぜひ体感してもらいたい。
※『Nile’s NILE』2021年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています