美しいテーブルに、座り心地の良いソファ。家具は好きなものが決まっている、という人も少なくない。では、部屋をさらにアップグレードするものは何かというときに、おすすめなのが「炎」である。
焚き火が人気なように、人が最終的に立ち返り、惹きつけられるのは自然であり、暖かに揺らめく炎だ。眺めると心が落ち着き、充足感と安らぎを得られる。
そんな原始的で強力な美と魅力が炎にあることを、体感として知っている人は多いはずだ。
スキャンサームは炎を暖房器具ではなく、インテリアとして捉える「ヒーティングファニチャー」という概念を世界で初めて生み出したブランドだ。
1981年にドイツで設立されて以来、従来のイメージを覆す画期的な薪ストーブを発表し、ヨーロッパ市場において、インテリアとしての薪ストーブのニーズを4万台から40万台規模にまで押し上げた立役者だ。
世界的建築家、デザイナーであるアントニオ・チッテリオがデザインを手掛けた「シェーカー」シリーズが薪ストーブとして初めて多数のデザイン賞を受賞するなど、そのデザインへのこだわりは高級家具ブランドに引けを取らない。そして、著名デザイナーたちを納得させる妥協のないモノづくりによって、他に類を見ない、独自の存在感を放っている。
なかでも「エレメンツ」シリーズは、部屋に合わせて数百通りの組み合わせができる世界初のモジュール式薪ストーブであり、「自分だけの薪ストーブ」という新たなニーズを生み出した。
炎という最大にして唯一無二の美を中心に据えながら、蓄熱ボックスを並べてベンチにしたり、オプションの29色の本革クッションで好きな雰囲気を演出したりと、薪ストーブを家具と一体化させ、火を囲んで憩うオリジナルの「ファイアラウンジ」を作ることができる。
また同シリーズは、炉内の保温性を高めるための複層構造や熱反射ガラスを採用。炉内を高温に保ちながら外部への過剰な熱の放出を防いでいるため、離隔距離を狭めることができ、可燃物と距離を保つ必要がある従来の薪ストーブと比べ炎を間近に眺められるのが魅力。ドイツの鉄鋼関連企業がしのぎを削る「スチールイノベーションアワード」で輝かしい功績を収めた、手作業による「削り」と「研磨」を重ねた研ぎ澄まされたラインやエッジの美しさが、炎の原始的な美を保ちつつ、洗練されたインテリアへと昇華する。
実際に、効率的に家全体を暖めるセントラルヒーティングが一般的なドイツでは、薪ストーブを暖房器具として捉えているユーザーは少ないという。日本でも住宅性能が高まっている今、薪ストーブは実用よりインテリアとしてのニーズが高まりつつあるといえるだろう。
暖房器具ではなく、炎を見るためのインテリアとして。研ぎ澄まされたデザインで炎を美しく、モダンに演出するスキャンサームのあるリビングで、炎とともに暮らす満ち足りた日々を楽しんでほしい。
●ワンダーバル TEL0120-4102-85
※『Nile’s NILE』2022年1月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています