キャンプというのは準備段階から胸が高鳴るものだ。それもかなりのハイボルテージで。
とりわけ初心者は、テントはもとよりライト、たき火用品、調理器具などを事前にそろえたり、使い方を学んだりする楽しみがあるので、なおさらワクワク度は高いと思う。ベテランを含むキャンパーたちの足は、だからまずショップに向かう。その選択肢の一つとしてお勧めしたいのが、老舗アウトドアブランド「ogawa」の直営店「GRAND lodge」だ。
1914年に八丁堀で開業した小川治兵衛商店をルーツとする“百年企業”の「ogawa」は、戦時中は軍用テントやザックなどの布製品を手掛けており、その確かな技術力には定評がある。戦後、民間向けのテント作りを始動させて以来、どんな時代にあっても、ひたすら「高品質」を追求し続け、アウトドア業界において揺るぎない信頼を獲得してきた。
近年は、量販店への卸しに加えて、新たな柱を立てている。それが直営店「GRAND lodge」の展開だ。4年前の新木場店オープンを皮切りに、柏の葉、小平、高尾、横浜、福岡と、今では6店舗を数える。
これらショップの最大の特徴は、アウトドアの魅力を熟知したスタッフが、さまざまな楽しみ方を提案してくれることだ。販売員というよりはアドバイザーを任じる彼らが、ビギナーにテントの設営・撤収を丁寧にレクチャーしたり、ベテランに最新のギアを紹介したり。「一人でも多くの人にキャンプの楽しさを知っていただきたい」という熱い思いから、多彩な情報を惜しみなく提供する。
ショップに行くと分かるが、一歩足を踏み入れると、一瞬にして身も心も売り場ごとキャンプ場にワープ! “想像の翼”がもぞもぞと動き出し、店内が自然の景観に塗り替わっていく。その空間を彩るのは、もちろんキャンプ用品たちだ。
例えばテントは、何と言っても日本の気候を考慮した作りがすばらしい。気温や湿度の高い夏でも、また換気が求められる昨今のコロナ禍の下でも対応できるよう、メッシュを多用して風通しを確保し、快適さを追求している。
ほかにも使い勝手の良いテーブルやイス、安眠を約束するコット、暖気漂う薪ストーブ、料理の腕が鳴るキッチン用品など、プロの目で選び抜いた、機能美あふれるアイテムがそろう。まさに“バーチャルキャンプ場”!
ここに身を置くと、開放感を味わいながら自然と戯れ、“テント時間”を楽しむ自分と家族、仲間たちの姿を思い浮かべることができ、実に楽しい。
また「ogawa」は、小平店2階でカフェ、大阪・八尾市のアリオ1階でカフェ&レストランを展開している。キャンプ場然とした雰囲気の中、うまい“キャンプ飯”を味わいながら、アウトドア談議が盛り上がるだろう。
いずれもキャンパーにとっては、アウトドア情報の発信基地としての役割も担う。「ogawa」のショップやカフェを拠点に、バーチャルとリアルでキャンプを楽しみたい。
GRAND lodge 新木場
東京都江東区新木場1-12-19
TEL03-6457-0306
www.grand-lodge.jp/grand-lodge-shinkiba
GRAND lodge 柏の葉
千葉県柏市若柴227-7 柏の葉T-SITE B棟
TEL04-7186-7128
www.grand-lodge.jp/grand-lodge-kashiwanoha
GRAND lodge 小平
東京都小平市花小金井4-34-6 1F
TEL042-452-5366
www.grand-lodge.jp/grand-lodge-kodaira
GRAND lodge 高尾
東京都八王子市東浅川町550-1 イーアス高尾1F
TEL042-673-7008
www.grand-lodge.jp/grand-lodge-takao
GRAND lodge 横浜
神奈川県横浜市港南区丸山台1-11-1 上永谷ビル1F
TEL045-349-9595
www.grand-lodge.jp/grand-lodge-yokohama
GRAND lodge 福岡
福岡県福岡市東区香椎照葉6-6-6 アイランドアイ1F
TEL092-609-9331
www.grand-lodge.jp/grand-lodge-fukuoka
GRAND lodge CAFE
東京都小平市花小金井4-34-6 2F
TEL 042-452-5367
●キャンパルジャパン TEL 0800-800-7120
※『Nile’s NILE』2020年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています