HCMのポートフォリオは今、三大都市圏を中心に16物件。金額的には取得時の価格ベースで236億円。「上場3年後に500億円、5年後に1千億円の資産規模を実現したい」という。
「介護は我々にとって、遠いようで非常に身近な問題。いざ問題に直面すると、どうしたらいいかわからない、周囲に相談する人もいない、というのが実情ではないでしょうか。私どもはリートの投資家向けに、投資主優待制度を導入し、体験入居や入居一時金の割引といったものの他に、介護全般に関する無料相談サービスも提供しています。そもそもサ高住と有料老人ホームとどちらが合っているのかなど相談も可能です。私どもはこのような医療・介護の問題にも真摯(しんし)に取り組んで参ります」
HCMでは今後、ポートフォリオに病院も組み入れていく予定。吉岡社長は「事業拡大や建替え、事業承継など、安定的な資金調達手段の一つとして、医療法人にもリートを活用頂ける局面は増えるはず。ヘルスケア施設以上に目利きとノウハウが求められますが、スポンサーとともに可能性を広げたい」と目を輝かす。
HCMの投資理念は「国民一人ひとりが安心して生き生きと生活できる社会の実現を目指す」こと。「また投資家の皆さんも安心して投資できるよう、一つ一つ実績と信頼を積み重ねていきたい」考えだ。社会性・公共性の高いこのリートを投資の選択肢の一つに加えてはいかがだろうか。
※『Nile’s NILE』2016年4月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています