2025AWタイムピースの現在地
不朽の価値を選び、トレンドを遊ぶ

コロナ禍以降、時計業界の動向に大きな変化が押し寄せている。大規模展示会で新作を一気に発表するのではなく、各ブランドが最適なタイミングを図りながら、1年を通じて少しずつ新作を発表するようになったことも、その一つだ。この秋冬の新作から、今手にしたい時計やホットなトレンドを読み解く。

Text Yasushi Matsuami

コロナ禍以降、時計業界の動向に大きな変化が押し寄せている。大規模展示会で新作を一気に発表するのではなく、各ブランドが最適なタイミングを図りながら、1年を通じて少しずつ新作を発表するようになったことも、その一つだ。この秋冬の新作から、今手にしたい時計やホットなトレンドを読み解く。

Exclusive Complication
メティエダール系に比べると、複雑機構への関心は最近やや落ち着いている印象がないではない。そんな中でも、パーペチュアルカレンダーのような伝統的な複雑機構を最新の技術でブラッシュアップ、または独自の視点で発展させたものへの注目度は高く、容易に入手できない状況が続いている。

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    AUDEMARS PIGUET
    オーデマ ピゲ

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    ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー
    創業150周年記念第4弾。画期的なリューズ調整機構の新パーペチュアルカレンダーモデル。リューズは3段引きシステムで、押し込まれた状態がぜんまい巻き上げ、1段目が日付と月、2段目が時分と24時間針、さらに1段目のポジションに押し戻すと曜日とムーンフェイズの調整が可能。やや小ぶりなサイズ感も絶妙。自動巻き、ケース径38mm、PGケース×PGブレスレット、5気圧防水、価格要問い合わせ。オーデマ ピゲ TEL03-6830-0000
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    RICHARD MILLE
    リシャール ミル

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    RM 63-02 オートマティック ワールドタイマー
    2015年に発表されたラウンドケースのワールドタイマーのニューバージョン。ベゼルを操作して世界24都市名を配したリングを回し、知りたい都市名を12時位置に合わせると時針も連動し、その時刻を表示。同時に、他のエリアの時刻も分かるシンプルな操作性が特徴。オーバーサイズデイト表示、ファンクションセレクターも搭載。自動巻き、ケース径47mm、RG+チタンケース×ラバーストラップ、3気圧防水、価格要問い合わせ。リシャールミルジャパン TEL03-5511-1555
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    IWC SCHAFFHAUSEN
    IWCシャフハウゼン

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    インヂュニア・パーペチュアルカレンダー・41
    ジェラルド・ジェンタがデザインした1976年発表の「インヂュニアSL」を着想源とするケースに、IWCの伝説的時計師クルト・クラウスが1985年に開発以降、メゾンを象徴する機構となったパーペチュアルカレンダーを搭載。二人のレジェンドのDNAが初めて融合した。4桁の西暦表示に代えて閏年表示とすることで厚みを抑え、装着感の向上も図られている。自動巻き、ケース径41.6mm、SSケース×SSブレスレット、10気圧防水、5,852,000円。IWCシャフハウゼン TEL0120-05-1868
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    GREUBEL FORSEY
    グルーベル フォルセイ

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    QPバランシエール
    通常パーペチュアルカレンダーは調整が煩雑で故障リスクも高いが、このモデルは12の表示や機能をリューズ一つで調整でき、時刻や日付も前進/後退の両方向式で調整可能。しばらく停止していた後も瞬時に調整できる。さまざまなリスクを排除した、先進的で日常使いもできるパーペチュアルカレンダーモデル。30度傾斜させたテンプも目を引く。手巻き、ケース径44.7mm、WGケース×ラバーストラップ、3気圧防水、限定22本、価格要問い合わせ。グルーベル フォルセイ TEL03-3538-5401
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    ŌTSUKA LŌTEC
    大塚ローテック

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    9号
    昨年GPHGチャレンジ部門グランプリを受賞し世界的な注目を集める大塚ローテックの創業者で時計師の片山次朗が手掛けた初のトゥールビヨンモデル。往年の電力メーターを着想源とするデザインに、ジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、アワースストライキング機能などを搭載。ミネベアミツミ製の特別なボールベアリングの採用も話題。手巻き、サイズ41.3×26.4mm、SSケース×カーフストラップ、17,600,000円。大塚ローテック otsuka-lotec.com/
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。