二つの世界観が融合したエレンガンスの極み

昨年、創業150周年を迎えたピアジェ。
1874年以来、ハイウォッチメイキングとハイジュエリーを両輪に、クリエイティビティーとパッションを進化させてきた。その果実と言うべきコレクション「アルティプラノ」の新作タイムピースを、心ゆくまで味わいたい。

Text Yasushi Matsuami

昨年、創業150周年を迎えたピアジェ。
1874年以来、ハイウォッチメイキングとハイジュエリーを両輪に、クリエイティビティーとパッションを進化させてきた。その果実と言うべきコレクション「アルティプラノ」の新作タイムピースを、心ゆくまで味わいたい。

イエローゴールドとカーキグリーンのコンビネーションが、他にない個性的なエレガンスを創出。
ペリフェラルローターの採用により薄型化が実現されているのみならず、自動巻きでありながらムーブメントや文字盤の美しさを遮ることなく観賞できる点も特筆したい。
ピアジェ「アルティプラノ アルティメート オートマティック」自動巻き、ケース径41㎜、YGケース×アリゲーターストラップ、2気圧防水、5,852,000円。

1957年、ピアジェは伝説的な自社製薄型手巻きムーブメント9Pを発表した。厚さは、わずか2㎜。50年代後半において、この薄さは驚異的だった。続く60年には厚さ2.3㎜の自社製薄型自動巻きムーブメント12Pを発表。ピアジェは薄型のパイオニア的な地位を不動のものにしてきた。

その伝統を受け継ぐコレクションが「アルティプラノ」である。その名は、南米ボリビアからペルーにかけて広がる標高4000m級の高原、アルティプラノに由来する。ピュアで神秘的な空気感に覆われたこの高原のごとく、「アルティプラノ」コレクションは、薄型でなければなし得ない、洗練された純粋なエレガンスを追求してきた。

その新作「アルティプラノアルティメートオートマティック」には、薄型ウォッチメイキングの伝統と、ジュエラーとしての匠の技が、二つながら息づいている。ケースバック自体がメインプレートを兼ねたムーブメントを、厚さわずか4.3㎜のYGケースに搭載。文字盤とブリッジは深みのあるカーキグリーンに彩られ、ゴールドとの絶妙のハーモニーを奏でている。ムーブメント外周部のペリフェラルローターはスレートグレーとグリーンのツートーンに、さらに文字盤と色調をそろえたアリゲーターストラップをセットし、細部に至るまで完璧が期されている。

ハイウォッチメイキングとハイジュエリーの粋を凝らしたピアジェならではの世界観を堪能したい。

●ピアジェ
TEL 0120-73-1874

※『Nile’sNILE』2025年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

ラグジュアリーとは何か?

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