Grand Prix d’Horlogerie de Genève 2024

「時計界のアカデミー賞」とも言われる「ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(略称GPHG)」。2024年度は15部門に各6モデル、計90モデルが最終ノミネートに残り、審査の過程で設けられた5部門を加え、全20部門の受賞作と総合グランプリの「金の針賞」が発表された。時計界のダイナミズムを伝える、この結果を速報する。

Text Yasushi Matsuami

「時計界のアカデミー賞」とも言われる「ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(略称GPHG)」。2024年度は15部門に各6モデル、計90モデルが最終ノミネートに残り、審査の過程で設けられた5部門を加え、全20部門の受賞作と総合グランプリの「金の針賞」が発表された。時計界のダイナミズムを伝える、この結果を速報する。

  • Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024 Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024
    Men’s Complication Nominated
    Byrne
    Meca

    ―――
    2022年にデビューした新興独立ブランド、バーン。3、6、9、12時位置にローマ数字、アラビア数字、特注による数字や記号などを配したキューブ状のインデックスを備え、午前0時に切り替わり、日々異なる時計の表情を楽しめる独創的なメカニズム「ジャイロダイヤル」を特徴とする。オンデマンドでの切り替えも可能。このノミネートモデルは従来よりサイズダウンし、オープンダイヤルからブルーフィニッシュを鑑賞できる。
    「メカ」手巻き、ケース径38㎜、チタンケース×ラバー+キャンバスストラップ、5気圧防水、5,550,000円。
  • Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024 Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024
    Ladies’ Watch Nominated
    Parmigiani Fleurier
    Tonda PF Automatic

    ―――
    直径36㎜のケースからテーパードしたブレスレットへとスムーズにつながるピンクゴールドのフォルムに、繊細なバーリーコーン柄のハンドギョーシェダイヤルを組み合わせ、インデックス、ベゼル、ブレスレットサイドにダイヤモンドをセッティングした。パワーリザーブ60時間の自社製キャリバーPF700を搭載。控えめでありながら、確かなもの作りのマインドに裏付けられたエレガンスが香る一本。
    「トンダPFオートマティック」自動巻き、ケース径36㎜、RGケース×RGブレスレット、10気圧防水、12,441,000円。
  • Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024 Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024
    Jewellery Watch Nominated
    Damiani
    Margherita Desert Garden Secret Watch

    ―――
    ダミアーニは創業100周年を記念し、100点のユニークピースを制作。そのマスターピースコレクションの中の1点。プリンセス、マーキス、ブリリアントなどさまざまなタイプのカットを施したホワイト、イエロー、ブラウンのダイヤモンドやエメラルドなどにる6輪のマーガレットの花の内、中央の2輪の下に時計を忍ばせた。繊細にして躍動感にあふれる一本。
    「マルゲリータ デザートガーデン シークレットウォッチ」クオーツ、各時計直径18㎜、WGケース×YGブレスレット、36,960,000円。
  • Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024
  • Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024
  • Grand Prix d'Horlogerie de Genève 2024

※『Nile’s NILE』2024年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

1 2 3
ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。