この2モデルは、靴底がまたすごい! フレンチトラッドの代表的な靴ブランド、J.M.ウエストン社が所有するタンナー(革なめし業者)、バスタンの主になるベンズなのだ。
「バスタンは1870年代から『伝統的な植物鞣(なめ)し法』を行うフランスでも唯一のタンナーです。牛原皮を樫の樹皮から抽出したタンニンでおよそ3カ月、じっくり鞣します。その鞣された革を樫のチップとサンドイッチ状に重ね、工場の外に掘られた直径・深さ3mほどの穴に埋め、1年かけて熟成します。乾かして仕上げることも含めて、全工程に要する期間は1年半。3カ月もあれば完成する今の手法と違って、化学が発達する前の、自然から人間が得た知恵で革を鞣しているのです。摩耗に強い“一生もの”の靴底ですね。
ちなみに寄付金額22万円の方への『Fl2223』モデルのソールもオイル加工をした特別なもの。イタリア製で、柔らかく耐久性があります」
スコッチグレインのこだわりは、社長が自ら買い付ける極上の革にとどまらない。コンマ数ミリの調整を続けてつくり上げる木型や、美しいステッチを生み出す「グッドイヤーウェルテド」という製法など、創業以来の職人技を固く守り続けている。
ふるさと納税で職人の集う墨田区を応援すると同時に、スコッチグレインの限定品が手に入るとは、なかなかいい投資ではないだろうか。
●スコッチグレイン銀座本店
TEL 03-3543-4192
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