完璧の向こう側を目指す

受け継がれる「妥協なき もの作りのスタンス」。臨場感あふれる音を、自宅に居ながらにして何度でもよみがえらせる。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni) Text Yasushi Matsuami

受け継がれる「妥協なき もの作りのスタンス」。臨場感あふれる音を、自宅に居ながらにして何度でもよみがえらせる。

「音楽の美しさが100%伝わるか、80%かで、感動の度合いが違います。だから徹底的にポテンシャルを高めました。コンサートホールやライブ会場での感動とはまた違った、高品質な再生音楽を楽しむのがオーディオの醍醐味。製品を通じて感動を届け、人生を豊かにして欲しいという思いです」

という廣川氏。芦澤氏もこう語る。

「オーディオルームで、一人音楽の世界を楽しむのもいいんですが、私どもの製品をお求めになる方には、リビングで音楽を流しながらホームパーティーを楽しまれるケースも多い。ゆっくり音楽を聴きながらレシピを考えるという世界的なシェフや、気を張っている時間が長い分、いい音楽でリラックスする時間を大切にしているという経営者や弁護士の方もいらっしゃいます」

製作現場に携わる技術者は、わずか6名
製作現場に携わる技術者は、わずか6名に過ぎない。ハンダ付けのような繊細さが要求される作業から、真空管のセッティング、仕上げや細かい調整に至るまで、少数精鋭による手作業によってオーディオ・ノートの音が創り上げられていく。

究極の音を日々の生活の中に自然と取り入れることほど贅沢なことはない。そこには感動や癒やし、クリエイティブなインスピレーションがある。リビングに置かれた重厚かつ洗練された外観のオーディオ・ノートのアンプに、真空管のほのかに温かみのある灯がともり、ターンテーブルのレコードに針を落とす―、そこから始まる特別な時間を心ゆくまで味わいたい。

●オーディオ・ノート
TEL 044-520-3150

※『Nile’s NILE』2020年10月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。