ソウル、バンコクに続き、東京・代官山に「ディオール バンブー パビリオン」が2月12日にオープンした。1800㎡を超える広大な敷地に、ゴールドのバンブーをあしらった壮麗な王宮のごとき建物が、自然へのオマージュに満ちた庭園の奥にそびえる。メンズ、ウィメンズのプレタポルテからシューズ、アクセサリーやファインジュエリーなど、ディオールのさまざまなユニバースが展開されるブティックスペースを抜けると、広々としたガーデンが眼前に広がるカフェスペースが姿を現す。入り口にはフラワーアーティストの東信氏の華麗なアートワーク「パルダリウム」が瑞々しい彩りを与え、彼の代表作「ブロックフラワー」が壁面を昇華させている。天上部分は柴田あゆみ氏によるペーパークラフトの夢のようなインスタレーションが存在感を放つ。庭のテラス席の上には京都の小嶋商店が手掛ける提灯が無数に下がり、和と洋の融合した独特の雰囲気を醸している。その奥には、西畠清順氏が手がけた庭園が広がり、池にはガラス作家新田佳子氏によるガラスの鯉が泳いでいる。
そんな夢のような空間の象徴とも言える「カフェ ディオール」は、アンヌ=ソフィー・ピック氏がメニューを監修。氏は女性において世界で最もミシュランの星を獲得した偉大なシェフ。そうしたレジェンドシェフが日本で初めて監修した「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック」は、関西国際空港と銀座に次いで 3店舗目となる。
自らを美食家と称した、ムッシュ ディオールが愛した「アール ドゥ ヴィーヴル(暮らしの美学)」ヘのオマージュともいえるメニューはサレもシュクレも大変に魅力的。そば茶のパン・パンニャ ツナとバジル風味の「ル パン クジュ マン」、南仏のサンドイッチを再解釈した品。抹茶とタラゴンのババロア 柚子クリームなどの「ル トレフル」。日本酒香るバニラ風味のアントルメ「ル カナージュ シュクレ」。この三つが代官山店のオリジナル。ほかにも、ひまわりの形をしたサラダ「ラ フルール ド トルヌソル」や和牛フィレ肉のレア・タルタル「ル タルタル クチュール」などの食事メニューや、さまざまな優雅なパティスリーが用意されている。それらの美食をまたとない雰囲気の中で食せるのであるから、特別に思い出に残るひとときを過ごせることは間違いない。すでに代官山は5月まで予約が埋まるという人気ぶりだが、銀座でも同メニューを味わうことができるので、本物のアール ドゥ ヴィーヴルを体感するためにも、ぜひ機会を作って足を運んでほしい。
●カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック バンブー パビリオン
東京都渋谷区猿楽町8-1
TEL03-6455-0731
※シェフのメニューは「ハウス オブ ディオール ギンザ」でもご堪能いただけます。

