ル・ムーリス・アラン・デュカス
×MUNI アラン・デュカス

かつて同じキッチンで働いた、「ル・ムーリス・アラン・デュカス」のエグゼクティブシェフ、アモリー・ブウール氏と、「MUNI KYOTO」のエグゼクティブシェフ、アレッサンドロ・ガルディアーニ氏が、3年の時を経て京都で再会。お互いの個性を生かし切った、至極のフォーハンズディナーが行われた。

Text Hiroko Komatsu

かつて同じキッチンで働いた、「ル・ムーリス・アラン・デュカス」のエグゼクティブシェフ、アモリー・ブウール氏と、「MUNI KYOTO」のエグゼクティブシェフ、アレッサンドロ・ガルディアーニ氏が、3年の時を経て京都で再会。お互いの個性を生かし切った、至極のフォーハンズディナーが行われた。

さて、肝心の料理の概要をお知らせしよう。まずはシャンパーニュに合わせて、キャビアやフォアグラをふんだんに使ったアミューズブーシュ4種。一つ一つが個性豊かな味わいなのはもちろん、その美しさには目を見張る。そしてグラニテとパールタピオカを添えた生ガキ。ここまでがアミューズと、なんともラグジュアリーだ。前菜は帆立貝のマリネから始まり、魚料理にクエのロースト、オマール海老のクルスティアン、アワビのスモークと続く。

  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都 ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
    マリネした帆立貝の上に色とりどりのラディッシュが花のように飾られた脇に、鮮やかなナスタチウムのソースがアクセントに。
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都 ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
    長崎県産のクエを熟成させて水分を抜き、トレビーゾのソテーとビーツで色をつけたシャンパーニュのエルミジョンがたっぷりと添えられた、リッチな仕上がり。
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都

メインはマリネしたあか牛の炭火焼きにロメインレタスのソテーを添え、オリーブとミントのソースで爽やかに仕上げたもの。一皿一皿が芳醇でありながら、どこかに、キリッと酸味を効かせた、まさにフランスらしい味わいが印象的だ。食後の満足感がいかに豊かなものであったかは想像に難くないだろう。

  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都 ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
    天ぷらからインスパイアされたという、オマールのクルスティアン(揚げ物)。足や尾を刻んで天ぷらの衣のように貼り付け、パリパリに揚げたもの。牛骨髄かからとった濃厚なソースをたっぷり添えて余韻を楽しんで。
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都 ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
    松で燻製にしてスモーキーな香りをつけた鮑と、紫アーティチョークを美しく並べ、サルミソースとサバイヨンソースのコンビネーションでいただく至福の皿。
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都 ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
    奈良県産のいちごをマリネし、山葵のアイスクリームを添えた爽やかな逸品。
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都
  • ル・ムーリス・アラン・デュカス×MUNI アラン・デュカス、京都

「ここで終わり、完璧ということはなく、あくなき追求を目指す」ことを師から学んだ二人によるコラボレーションは、いつまでも口福な余韻を残してくれた。

●MUNI ALAIN DUCASSE
TEL 050-3503-5629

1 2
ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。