土佐を丸ごと料理する

「エディション・コウジ シモムラ」のオーナーシェフ 下村浩司氏が「土佐を丸ごと料理する」ため高知に“上陸”! 舞台は、土佐湾を一望する高台に立つギリシャ風リゾート「ヴィラ・サントリーニ」。メインダイニング「ローグ」のシェフ 井原尚徳氏とともに、「山・川・海・そして人」をテーマに、高知自慢の食材+海外の食材を集結させた。

Photo Masahiro Goda  Text Junko Chiba

「エディション・コウジ シモムラ」のオーナーシェフ 下村浩司氏が「土佐を丸ごと料理する」ため高知に“上陸”! 舞台は、土佐湾を一望する高台に立つギリシャ風リゾート「ヴィラ・サントリーニ」。メインダイニング「ローグ」のシェフ 井原尚徳氏とともに、「山・川・海・そして人」をテーマに、高知自慢の食材+海外の食材を集結させた。

下村浩司シェフ(左)、井原尚徳シェフ(右)による高知でのコラボイベント
高知の食材を通してすっかり意気投合した下村浩司シェフ(左)、井原尚徳シェフ(右)。

昨年11月来、高知に足を運ぶこと4回。「両親が愛媛の出身」だという下村浩司氏には“四国の血”が流れていることもあってか、ぞっこん高知にほれ込んだようだ。

きっかけは「土地の力を引き出すデザイン」で注目される高知のグラフィックデザイナー 梅原真氏と仕事で関わりを得たことである。その縁で初めて訪れた高知でふと「5年ほど前にヴィラサントリーニのオーナーとシェフが六本木のうちのレストランに来てくださったことを思い出した」

「今度は私がおうかがいしよう、と急きょランチにうかがったんです。ほぼ100%高知産の食材を使ったその料理が予想以上においしくて、新鮮な刺激を受けましたね。それで帰り際にオーナーからコラボイベントのお誘いをいただき、二つ返事で『やりましょう』となったわけです」

ヴィラサントリーニ
白亜の建物とブルーのドームが美しい「ヴィラサントリーニ」。オープン15周年を記念して行われた今回のイベントは、ゲストも「80/20」。地元8割、東京2割の構成比とされた。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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