料理人発想のおおらかさ

フランス料理出身のシェフによる素材の個性の芯をとらえた創作は、かき氷にも存分に生かされている。砂糖は極力使わない方針で、素材の個性を存分に感じられるかき氷だ。

Photo Satoru Seki  Text Izumi Shibata

フランス料理出身のシェフによる素材の個性の芯をとらえた創作は、かき氷にも存分に生かされている。砂糖は極力使わない方針で、素材の個性を存分に感じられるかき氷だ。

TREE by NAKED yoyogi park かき氷
同店のかき氷の特徴は、素材の魅力のまっすぐな表現。マネージャーの太田大樹さんがその魅力を伝える。

ヴィーガンメニューにも力を入れており、「フルーツトマトのヴィーガンかき氷」はその一つ。こちらのソースでは、糖度が特に高いフルーツトマトの品種「アメーラ」を使用する。

「丁寧に湯むきして、低温で煮詰めます。こちらのソースも砂糖不使用なので、甘さを引き出すよう、時間と手間をかけるのがコツ。シェフいわく、フランス料理のコンフィ技法を使ったそうです」

このかき氷も、希望すればマスカルポーネとヨーグルトのソースをトッピングできる。ヴィーガンでもよし、乳製品をプラスしてもよし。趣の異なるおいしさを表現している。

かき氷は6月下旬から9月末までの提供。「マンゴーとパッションフルーツ マスカルポーネのかき氷」と「フルーツトマトのヴィーガンかき氷」は2021年夏の登場。そして22年8月からは新たにキウイ、パイナップル、ミントで作るかき氷が加わった。こちらの素材の組み合わせも、料理人の発想。

「その日の素材の状態、性質によって、料理を柔軟に変えるのが当店のシェフの特徴。そこで使われる、素材を引き立てる技術をかき氷に生かしています」素材の個性を存分に感じるかき氷を食べたいなら、ぜひこちらの店を訪れたい。

●TREE by NAKED yoyogi park
東京都渋谷区富ヶ谷1-10-2
TEL 050-1743-2539
tree.naked.works/yoyogi

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。