東京・銀座イグジットメルサにオープンした「M銀座ウイスキー博物館」。6階のフロアをまるまる使った広い空間に、2千種以上のウイスキーが取りそろえられている。
ジャパニーズウイスキーを中心に揃える中で特に豊富なのが、サントリーウイスキーだ。
サントリーのウイスキーは、壽屋(現サントリーホールディングス)の鳥井信治郎が1923年に着工した山崎蒸溜所から始まる。山崎は、千利休も茶室を構えた名水の地として有名だ。1929年に、日本初のウイスキーである「白札」が発売されると、山崎の名水で生まれたマイルドなうまみが、多くの人々に愛された。
「白札」の発売以降現在に至るまでの千種類ほどのサントリーウイスキーのほか、大日本果汁(現アサヒグループホールディングス)、軽井沢蒸留所、本坊酒造、ベンチャーウイスキーなど、多くの種類を購入することができる。
さらにウイスキーバーが設置されており、一部のイベント用を除いて無料でテイスティングが可能だというから驚きだ。ノンビンテージから長期熟成された年代物のウイスキーまで幅広く、ここでしかお目にかかれない品も多い。
店内にはワイン、ブランデー、葉巻も用意。酒好きにはたまらない、まさに大人の楽しみのための空間といえる。長い年月をかけて改良、ブレンドされてきたジャパニーズウイスキーの深みに圧倒されること間違いなしだ。
●M銀座ウイスキー博物館
TEL03-6280-6918 www.m-whisky.com
※『Nile’s NILE』2022年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています