“地中海の宝石”と称される、世界で最も華やかな国として知られるモナコ。その都会的で洗練されたきらめきを象徴するシャンパーニュ、ロイヤルリビエラが、日本に初上陸を果たした。誕生は2013年と新しいが、1869年創業のワイナリーを譲渡してのスタートであり、過去にモナコ公国に献上していたこともあるなど、王室との歴史は古い。
モナコで発売されて以来、現地のセレブリティーの間で話題を呼び、世界の女性バイヤー100名が選ぶ「WOMEN’S WINE & SPIRITS AWARDS」で最高金賞、ロンドンで行われるシャンパンとスパークリングワインのアワード「GLASS of BUBBLY」で金賞を受賞するなど、世界的にも高い評価を得ている。
今年3月に来日したブランドディレクターのサラ・ラミレス氏とキロン・バルイ氏はこう語る。
「私たちのシャンパンの大半はピノ・ノワールを使用しており、モンテカルロのアイコンでもあるカジノの創設者、シャルル3世モナコ公から現在のアルベール2世まで、モナコの黄金期に強い刺激を受けています。そして、ロイヤルリビエラには、ボトル一本一本に“幸せ”が注ぎ込まれています。皆様を喜びで包み、記憶に刻まれる、そんなシャンパンを目指しています」
「シャンパーニュ ロイヤルリビエラ ブリュット・シュプリーム(ノンビンテージ)」は、シャンパンと過ごす最高のひとときを生み出す、ロイヤルリビエラを代表する一本だ。飲んでみると、熟成したピノ・ノワールが踊り出し、やがて口いっぱいに芳醇さが広がって、ソフトでまろやかなタンニンにより細やかで上品な泡が開花する。エレガンスと力強さ、複雑さがバランス良く調和した、華やかでスタイリッシュな体験が、飲む人を心地良い幸福感で包み込む。各種ブドウの絶妙なブレンドにより、まさに「キャビアからカップケーキまで」、すべての食事にマッチする、懐の深さも魅力だ。
モナコでは、ロールスロイスをロイヤルリビエラ仕様にするなど、ラグジュアリーなパーティーも行われている。しかし、単に華やかな側面だけに目を向けているわけではないと、ラミレス氏は言う。
「モナコはF1グランプリやスーパーヨットに代表される贅沢なライフスタイルや豊かな海で知られています。その海はモナコ公の指揮のもとに保護されていますが、炭素放射や海洋汚染よって、年々、海の危機的状況が悪化しています。この現実に向き合い、売り上げの一部を寄付することで、海の清掃や海洋生態系の保護活動を支援しています」
近々、環境保護のチャリティーイベントも発表する予定だという。
目が覚めるようなターコイズブルーのパッケージは、地中海の魂とともに、数百年も前には海底であったというシャンパーニュ地方の土を表したもの。パーティーを華やかにする存在として、また、大切な相手へのギフトとしても喜ばれる、特別なシャンパンとなりそうだ。
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※『Nile’s NILE』2020年5月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています