「最高のシャンパーニュを造る」という強い意志のもと、世界でも指折りの実力と評価を獲得するに至ったシャンパーニュブランド、「アルマン・ド・ブリニャック」。ブランドとしてのスタートは2006年だが、その葡萄畑の所有者であるキャティア家がシャンパーニュを造りはじめたのは約100年前のこと。さらに同家がモンターニュ・ド・ランスで葡萄栽培に取り組んだのは1625年なので、ブランドの起源は実に約400年前に遡(さかのぼ)る。
そんな歴史に支えられたアルマン・ド・ブリニャックが、2020年1月に日本限定ボトルを発売する。
この稀有なキュヴェ誕生の発表に合わせ、同ブランドのCEO、セバスチャン・ベッソン氏が来日した。 アルマン・ド・ブリニャックのシャンパーニュが世界で最高品質と評される背景には、同ブランドが設けている原料と製法に関する独自の、そしてストイックなルールがある。
おおもとの原料となる葡萄は、キャティア家が所有する葡萄園などから選りすぐった高品質のもののみを収穫。そして一番搾り、しかも軽い圧搾で取れる新鮮な果汁のみを使用する。「果汁作りから妥協を許しません。生産量は限られますが、何よりも質を追求するのが私たちの哲学なのです」とベッソン氏。
こうしてごく丁寧に搾った果汁で、まずは年ごとのワインを造り、それらを3種類、つまり三つの異なるヴィンテージをアッサンブラージュしてシャンパーニュのベースとする。「私たちはこれを、『トリオヴィンテージ』と呼んでいます。シングルヴィンテージよりも奥行きのある風味と、ブランドとしての統一感のある味わいを実現します」
アルマン・ド・ブリニャックでは、現在5種類のキュヴェを製造している。その内容は、「ブリュット・ゴールド」「ロゼ」「ドゥミ・セック」の3種が「プレステージ」のライン。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種のブドウから造られる。一方「ウルトラ プレステージ」のラインが100%シャルドネの「ブラン・ド・ブラン」と、100%ピノ・ノワールの「ブラン・ド・ノワール」だ。
これらに加えて今回リリースされるのが、日本限定ボトルである。
「2014年のアッサンブラージュの際、シャルドネとピノ・ノワールのみで非常に素晴らしく、完成度の高い味わいが生まれました。なので、そこから造られるシャンパーニュを5000本限定でリリースしようと決めたのです。新しい時代を迎え、大きなイベントもある2020年の日本を祝福する意味を込め、この特別キュヴェのリリース先としました」
常に挑戦を続けるアルマン・ド・ブリニャック。「リュクスの世界を定義づけているのは、正真正銘本物であること。そしてイノベーティブであること。この二つが必須であると信じています」。そんな哲学が息づくアルマン・ド・ブリニャックの日本限定ボトル。間違いなく、私たちを最高に心地よいインパクトで包んでくれることだろう。
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※『Nile’s NILE』2019年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています