シャンパンを選ぶ基準は何か。由緒あるメゾンによる最高品質の味わいはもちろんだが、祝福のときを演出する存在として、その背景にある精神に共感できることも重要であるはずだ。変革を厭(いと)わず、新しいことに挑戦し続ける時代のリーダーたちに選ばれているのが、2017年6月のモナコグランプリから、フォーミュラワンの公式シャンパーニュとして表彰台を彩る「シャンパン カーボン」。
フランスのヴァレ・ド・ラ・マルヌ、シャンピヨン村で5代にわたり100年以上高品質なワイン造りを続けてきた家族経営の造り手、シャンパン ドゥヴァヴリーによる最高級のシャンパンブランドだ。
「シャンパン カーボン」の先進性は、まずその外見から見て取れる。航空学の知識を持ち、モータースポーツ愛好家にして、ランボルギーニとフェラーリのテストドライバーも務めたCEOのアレクサンドル・メア氏が、「特異まれな優美さ」を備え「挑戦者や変革者のように日常を抜け出したシャンパン」を目指し、4年がかりで完成させたというカーボンファイバー製のボトルが特徴だ。熟練職人の手により、21の精密な工程を経て1週間をかけて製造されるというボトルは、常に最高品質を追求するメゾンのワイン造りにおける精神を象徴したものだ。
テロワールを厳選し、自社所有の11ヘクタールの畑を中心に最高級の葡萄(ぶどう)を用い、リザーブワインを40%程度使って4年から5年かけて熟成させたコクのある味わい。
完璧にバランスの取れたアロマを持つ高貴かつエレガントなシャンパンとして、ブルジョワ層から長く支持されてきた。なかでも、シャルドネとピノ・ノワール、ピノ・ムニエをブレンドした「シャンパン カーボン ブリュット」は、淡い黄金色と繊細な泡、長い年月をかけたブーケや白桃、ブランデーと砂糖で煮た洋ナシ、バター、白い花、スパイスなどの香りと味わいが複雑に折り重なった、まさしく芸術のようなシャンパン。勝利のひとときを祝うにふさわしい、華やかにして晴れやかな至極の一杯だ。