1930年代に4台のみ生産され、「世界で最も美しいクルマ」と称たたえられたブガッティ「タイプ57SCアトランティック・クーペ」の1台「ラ・ヴォワチュール・ノワール」。
“黒いクルマ”を意味するこの伝説のクルマを再解釈し、現代の技術の粋を結晶させた究極のグランツーリズムとして誕生したのが21億円の新生「ラ・ヴォワチュール・ノワール」だ。
その出荷を記念し、ブガッティとシャンパンブランドのシャンパンカーボンが共同で作り上げたのが、「ラ・ヴォワチュール・ノワール」を模した箱に、15リッターボトルのシャンパン カーボンを収めた芸術作品。その名も「シャンパン カーボンラ・ブティーユ・ノワール」である。
ボトルは「ラ・ヴォワチュール・ノワール」とタイプ57SCアトランティック・クーペ曲線美から着想を得てデザイン。
ボディーにはブガッティのハイパースポーツカーと同じように314枚のプリプレグカーボンファイバーが使用され、艶やかな黒が強い個性と存在感を放つ。職人が150時間をかけてボトルにカーボンを巻いた力作だ。
このボトルが、「ラ・ヴォワチュール・ノワール」を模したテールランプに照らされた台座に、宝のように大切に収められている。
ボックス内部にはブガッティのクルマと同じくクーリングシステムと14個のファンが内蔵されているため、シャンパンを常に最適な温度に保ってくれる。台座はアルミニウムテールに包まれ、BUGATTIの文字とともに高級感のある豪華な仕上げ。
ケースはステンレス製のボタンを押すだけで開閉でき、特注のトランスミッションでゆっくりとドアが開くと、自動システムによってボトルの首が開放されるなど、美しさとともに機能性を備えている。
シャンパン カーボンはヴァレ・ド・ラ・マルヌ シャンピオン村の新進気鋭のシャンパンメゾン。CEOのアレクサンドル・メアは高級車のテストドライバーも務めた大のモータースポーツファンで、シャンパンボトルにカーボンファイバーを巻いたことからこのブランドは始まった。
2017年から3年間 F1の表彰台のシャンパンとしても記憶に新しい。ブガッティとは一切妥協をしない、卓越性と技術を追い求めるものづくりへの情熱において共鳴し、ブガッティ110周年の際に2002年のヴィンテージ・シャンパン「シャンパン カーボン ブガッティ EB01」をリリース。さらに、ブガッティ EB02シロン スーパースポーツ300+が世界最速レコードを更新したことを記念して、「シャンパン カーボン ブガッティEB02 300+」が発売されている。
グラン・クリュのシャルドネを100%使用し、12年熟成させたシャンパンは、黄金に輝く色と非常に細かな優美な泡が魅力。アカシアやブリオッシュ、アーモンドなどのナッツフレーバーと、香り高く力強い、至福の味わいが特徴だ。
ブガッティのクルマと同じように、他にはない、世界随一のシャンパン。究極の美と力強さに酔いしれたい、特別な夜に味わってほしい。
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※『Nile’s NILE』2022年4月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています