Taranto
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サンタンジェロ城(聖天使の城)とも呼ばれるアラゴン城。ターラントの街の主要要塞(ようさい)であり、イオニア海の首都である旧市街と新市街地の境界となっている。ノルマン時代の構造の上に建てられた要塞で、現在は見学も可能。
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湾が二つあるターラントは、二つの海の都市と呼ばれることがある。「大きな海」という意味のマーレ・グランデの商業港はイオニア海のターラント湾に面し、反対側の小さな海を意味するマーレ・ピッコロの港は古くから漁業が盛んだ。もちろん町には市が立つ。
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アラゴン城は、東ローマ帝国支配下の10世紀初頭、サラセン人とベネチア共和国の攻撃を防ぐための要塞だった。15世紀にアラゴン家のフェルナンド2世により改築されて城に。現在はイタリア海軍の施設になっている。
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古くから軍港都市としても知られるターラント。その規模はイタリア最大で、南部における一大拠点だ。旧市街地の中心部にある堤防遊歩道では、プーリア海峡を見渡せる。堤防の先端近くには、船員記念碑が立つ。
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1993年に「マテーラの洞窟住居」としてユネスコ世界遺産に登録されたマテーラ。その洞窟住居が立つサッソカベオーゾ地区に位置するサンタ・マリア・デ・イドリス教会。岩盤を掘り抜いて造られた典型的な洞窟教会の一つとして知られる。
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石灰岩の侵食により形成されたグラビナ渓谷には、「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が何層にも重なって存在する。8世紀から13世紀にかけて、東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住みつき130以上の洞窟住居を構えたと伝わる。