京都・紫式部と恋

「愛と死」とは文学の永遠のテーマである。1200年以上前に、「愛と死」のアンビバレンツを見事にとらえ、光源氏を軸に54帖の物語を展開する『源氏物語』を紫式部はなぜ書こうとしたのか。この物語に自らの思いをどのように昇華させたのか。それを探りに、平安の都へ旅に出た。

Photo Satoru Seki  Text Junko Chiba

「愛と死」とは文学の永遠のテーマである。1200年以上前に、「愛と死」のアンビバレンツを見事にとらえ、光源氏を軸に54帖の物語を展開する『源氏物語』を紫式部はなぜ書こうとしたのか。この物語に自らの思いをどのように昇華させたのか。それを探りに、平安の都へ旅に出た。

大覚寺は876(貞観18)年に嵯峨天皇の建立した離宮嵯峨院が、後に寺院に改められた所。正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡」だ。歴代の天皇または皇族が住持を務めた。境内の東側には、唐の洞庭湖を模して造られた大沢池がある。

晩年の光源氏がそぞろ歩いただろう大覚寺の大沢池。名月での誉れ高いこの池のほとりに立つ。源氏物語の風雅漂う地である。ここから、紫式部の人物像に迫りつつ、彼女が描き出した「平安貴族のめくるめく愛と死の深しん淵えんを探る旅」を始めよう。

※『Nile’s NILE』2013年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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