
長崎県の北部にあり、北は玄海灘と伊万里湾、南は佐世保市、東は佐賀県伊万里市、西は平戸市に隣接する自然豊かな松浦市。のどかな田園風景が広がる「土谷(どや)棚田(たなだ)(福島町(ふくしまちょう))」は農林水産省の日本の棚田百選にも選ばれている。その歴史は古く、平安時代には朝廷への海産物の献上地として宇野御厨荘(うののみくりやのしょう)が置かれていた。その検校(けんぎょう)として下向した嵯峨(さが)天皇の子孫にあたる源久(みなもとのひさし)公が地域を治め、6人の息子たちが結成した松浦党(まつらとう)は最大時、長崎県佐世保市の一部から佐賀県唐津市の一部、壱岐、五島、有田まで広く統治し、源平合戦や蒙古(もうこ)襲来で活躍した。松浦市鷹島(たかしま)町沖の海底からは、蒙古襲来の際の元船や積み荷が発見され「鷹島神崎(こうざき)遺跡」として海底遺跡では初の国史跡に指定。その遺物は「松浦市立埋蔵文化財センター」に展示されている。
松浦市はアジの水揚げ量日本一を誇り、2019年には松浦アジフライ憲章を掲げて「アジフライの聖地」を宣言。市をあげてアジフライ文化を盛り上げている。日本屈指の漁場である対馬海峡から五島灘海域で育まれたアジは、上品な脂が乗っているのが特徴。市内の飲食店では、刺し身で食べられる高鮮度なアジを使って、これまでの概念を覆す独自のアジフライを提供している。松浦市のふるさと納税には、アジフライをはじめ、「玄海鷹島本まぐろ」や「長崎和牛」など魅力あふれる返礼品がそろっているので、ぜひ一度味わってみてほしい。
松浦市ふるさと納税サポート室
TEL 050-5358-4171
※『Nile’s NILE』2025年8月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています