公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、「心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)」を理念に、2007年に設立された。37年続いた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と、14年続いたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、次世代を担う青少年の育成と地域社会を支える人材の育成を目的に活動している。
主な事業は「環境教育」と「奨学支援」である。その取り組みの一つが、6月から募集が開始された「第30回コカ・コーラ環境教育賞」だ。SDGs活動を行う小中学生、高校生、大学生などの団体から活動を募集し、受賞団体には助成金を贈呈している。
募集は小中学生の活動普及部門と高校生以上の企画・研究推進部門の2部門に分けて行われる。2023年度は、食品ロスに取り組んだ東大和市立第八小学校と、プラスチック肥料を使わない稲作法を研究した宮城県農業高等学校らが受賞した。
コカ・コーラ教育・環境財団の活動は、米国ザ コカ・コーラ カンパニーの日本法人として1957年に設立された日本コカ・コーラと根幹をともにするものだ。2020年には、「多様性の尊重」「地域社会」「資源」の三つのプラットフォームを基盤にしたサステナビリティーフレームワークを策定した。
多様性の尊重では、「ジェンダー」「年齢/世代」を優先事項、「障がい者支援」「LGBTQ+」を重点事項として、2025年までに女性管理職を50%まで高める取り組みや、同性パートナーに配慮した就業規則・福利厚生の整備、同性婚・LGBT平等法への賛同などを実施。
「資源」では、コカ・コーラのグローバルビジョンでもある「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に基づき、2030年までにすべてのPETボトルを100%サスティナブル素材へ切り替えることを目指している。
「地域社会」では、地域とのつながりを大切にしながら、「多様性の尊重」や「資源」に関する発信や取り組みを行う。
災害により被害を受けた地域への復旧・復興支援も行っている。2017年度から3年間は、国際社会で活躍する人材育成のための英語コミュニケーション研修プログラムも実施。世界をうるおし、前向きに変えられる、次世代の人材を育むために。コカ・コーラ教育・環境財団の活動は続けられていく。
コカ・コーラ教育・環境財団
www.cocacola-zaidan.jp
※『Nile’s NILE』2024年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています