永遠の杜より続く
緑の象徴、いちょう並木
神宮外苑は内苑と同時期に造営が決定した。敷地は内苑から少し離れた「旧青山練兵場跡」。新宿区と港区にまたがる緑豊かな公園だ。
その緑の象徴がいちょう並木。青山通り口から中央広場円周道路に至る3300mの道に、4列の並木が146本、9m間隔で植えられている。春の芽生え、夏の青葉、秋の黄葉、冬の裸木……景観移ろう四季を通じて、都民に散歩道として親しまれている。
外苑はスポーツの聖地
特徴的なのは、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝える聖徳記念絵画館を中心に、各種スポーツ施設が集まっていること。たとえば神宮球場。東京六大学野球を始めとする学生野球の聖地であり、プロ野球・東京ヤクルトスワローズのホームグラウンドだ。
また秩父宮ラグビー場は「西の花園」と並ぶ日本ラグビーの聖地だし、56年ぶりに生まれ変わった国立競技場は2020東京オリンピック・パラリンピックの舞台になった。
このほかテニスクラブやアイススケート場、バッティングドームなどの施設も充実しており、外苑全体がまさに「スポーツの聖地」たる輝きを発する。おそらく多くの方がこれらのスポーツ施設を通して、外苑に親しんできたことだろう。