歴史のロマンを楽しむ継承資産

ユニバーサルコインズ

Photo Satoru Seki Text Ichiko Minatoya

ユニバーサルコインズ

イギリスを中心としたヨーロッパのアンティークコインを数多く取りそろえるユニバーサルコインズの代表取締役である西村直樹氏が、アンティークコインの魅力を語る。

西村直樹 ユニバーサルコインズ代表取締役
西村直樹(にしむら・なおき)ユニバーサルコインズ代表取締役
1978年生まれ。芝浦工業大学建築学部卒業後、スポーツ用品会社ゼビオ入社。2年目で約100億円の予算を預かるバイヤーに抜擢。約10年間マーケティングの最前線で活躍し、海外統括部門にてグローバルビジネスにも携わる。その後自身の資産形成について疑問を抱き、2014年にユニバーサルコインズを起業。「心と資産の豊かさ」を築くきっかけとなるよう、究極の現物資産である希少なアンティークコインの世界を多くの人に広めながら、アンティークコインの売買から顧客の資産形成のトータルサポートまで行う。

「まだまだ日本での認知度は低いのですが、資産運用に適している1000万円以上のアンティークコインは、ヨーロッパの王侯貴族が先祖代々受け継いできた家宝というものも多いです。希少性の高いアンティークコインを所有していることが、単に資産があるというだけでなく、ステータスの象徴でもあるのです。

アンティークですから、現存する枚数が爆発的に増えて価値が下がるということもなく、求める人は年々増えています。私がアンティークコインを手掛けるようになった4年前に比べて価格が数倍になったものも少なくありません。資産運用のための投資商品としても非常に優れていますし、そうした実利とともにステータスを求める新興国の富裕層は、特に購入に熱心です」

西村氏自身も投資商品としての魅力に引かれ、アンティークコインの世界に入った一人。日本ではネットオークションなどで買い付けを行う業者が多いが、西村氏は自身で現地を訪れ、所有者と直接交渉することで、希少性の高いコインの買い付けに成功している。

「本当に価値の高い、世界でもトップクラスとされるアンティークコインは、オークションに出品されないことが多いのです。家宝ですから信頼できる人に売りたいというのが人の心。実際に会って顔を見ながら交渉し、信頼を勝ち得ることで、めったに市場に出回ることのない真に希少なコインを買い付けることができるのです」

こうしたコインは日本の顧客のみならず、世界の投資家や収集家の争奪戦になるという。

「収集家という言葉が出ましたが、私どものお客様も最初は、投資目的、資産運用、資産保全などのために購入される方がほとんどです。しかし、その後アンティークコインの歴史やロマンに魅了され、資産形成もできる芸術品として、収集が趣味になってしまう方が多いのです」

コインが製造された時代の国の情勢や、それを取り巻く世界の動き、またそのコインを所有していたと言われる偉人たちに思いを馳せると、当時の人々の息づかいをまざまざと感じることができる。

「ナポレオンもロスチャイルドもアンティークコインを収集していたと言われています。このように世界を手にした人々が、なぜアンティークコインに魅せられたのか。その思いを想像するだけで興奮しませんか?いずれコインを継承するであろうお子様やお孫様に、ぜひそうした歴史やロマンを話してあげてください。おじい様やお父様の夢が、コインとともに受け継がれるのです。これは他の資産にはなかなかない大きな付加価値ではないでしょうか。男のロマンを刺激してくれる、それこそがアンティークコインの魅力なのかもしれません」

●ユニバーサルコインズ 0120-773-101

※『Nile’s NILE』2018年1月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

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