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驚愕の軽さを体感

アップダウンやカーブの多い日本の地形とも相性のいいコンパクトで超軽量なスポーツカー、アルピーヌA110。富士スピードウェイにて、ナイルス会員を招いてその実力を体験する試乗会が行われた。

Photo TONY TANIUCHI  Text Masayoshi Kinugasa

アップダウンやカーブの多い日本の地形とも相性のいいコンパクトで超軽量なスポーツカー、アルピーヌA110。富士スピードウェイにて、ナイルス会員を招いてその実力を体験する試乗会が行われた。

  • アルピーヌA110アルピーヌA110
    市販車でありながらレーシングカーのようなボディーラインのA110はパドックに似合う。
  • アルピーヌA110アルピーヌA110
    今回の試乗会は参加者の約半数がサーキットでの走行経験ありという強者ぞろい。
  • アルピーヌA110
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ボディーの96%にアルミを使用することで、軽さを極めたA110。今回の試乗に用意されたGTの車体総重量は1130kg。よりストイックなスポーツ性を追求したSでは1110kgと、圧倒的な軽さとなっている。そして、十分なダウンフォースが得られるよう計算を尽くした設計により、スポイラーなどのエアロパーツなしの状態で、GTで250km/h、Sでは260km/hの最高速度をたたき出す。

一般道ではそうしたポテンシャルの高さを実感するのは難しいことではあるが、それだけの余裕があればこそ、高速道路や峠道でも安定した走りができるのは、言うまでもない。試乗を終えた参加者の方々に話をうかがってみた。

「竹岡さんが、車の重心が自分のすぐ左脇にあるのを感じる、とおっしゃっていた意味がわかりました。このコーナリングの感覚は、サーフィンやスノーボードに近いかも」

「馬力頼りでない軽さゆえの速さを初めて経験しました。しかも、軽いだけでなく、バランスがいいから安心してアクセルを踏み込めました」

「今回はオートモードで走ってみたんですが、車の方が自分の運転に合わせてくれているような感じがしました。だから、コーナリングでもハンドル操作に集中できました」

フランスの国土は、パリは盆地でなだらかな地形であるが、周囲はアルプス、ジュラ、ピレネーと高い山脈に囲まれて、全体としては高低差の大きい地形。そんな環境で磨き上げられた性能の高さは、似た地形を持つ日本に合わないはずがない。

試乗はサーキット走行の経験のない方も含まれるため、ペースカーの先導で行われたが、クローズドなコースだから可能となったアグレッシブな走りで、A110の特徴と魅力を存分に感じることができたに違いない。吹き抜ける春風とともに。

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    ショートサーキットではあるがクローズドなコースだからこそのフルスロットルでの疾走も。
  • アルピーヌA110アルピーヌA110
    A110 GTとA110 Sを乗り比べるというのは貴重な体験。キャラクターの違いを実感。
  • アルピーヌA110
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A100R 期間限定で受注開始

アルピーヌF1チームが開発に携わったエアロダイナミクスや、多数のカーボンパーツの採用による大幅な軽量化、ハンドリングのレベルを大きく引き上げる専用シャシーなどにより、ラインアップ中最もラディカルな走行性能を備えたA110 Rの受注がスタート。カタログモデルとして今後も継続的に販売されるが、年間生産台数が限られることがら、日本導入台数に応じて、期間限定で購入申し込みを受け付ける販売方法となる希少なモデルだ。

販売方法:5月7日(日)までアルピーヌ正規販売店にて購入申込みを受付け、申込みが販売台数を超えた場合は抽選。
 
販売台数(今回受注台数):14台
価格:15,500,000円

●アルピーヌ コール
TEL 080-0123-8110

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。