富士のふもとでも暖かな陽射しに春らしさを感じられるようになった3月16日、アルピーヌA110の試乗会が開催された。快晴の富士スピードウェイに、S1台とGT2台を持ち込み、ショートサーキットを貸し切りにしての走行体験だ。会場にはA110Rが展示され、会員たちの注目を集めていた。
試乗前のランチ&ブリーフィングでは、ゲストとして招待されたモータージャーナリストの竹岡圭さんが、実際にA110を走らせた感想を参加者に向けて語った。
「私ね、以前から思っているんです。この車、そろそろ飛ぶんじゃないかって。冗談ではなくて、そのくらい軽い。スポーツカーにおいては、加速するにも、止まるにも、曲がるにも、余計な慣性が小さくなるので、軽さが絶対正義だと考えているのですが、このA110は軽さという点で、数あるスポーツカーの中で群を抜いています。そしてその軽さをうまくまとめて、エレガントな走りに仕上げているところが、フランス車らしい。そこがA110の大きな特徴です。今日の試乗では、ぜひそれを実感していただきたい」