ギネス・チャレンジ当日は雨
これまでギネスに認定されている「単独イベントによるフェラーリ車パレード参加台数」の記録は、昨年、イギ リスのシルバーストーンで樹立された385台。この記録を塗りかえるべく、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドはフェラーリ・オーナーに「ギネス・チャレンジ」への参加をよびかけていた。その結果、エントリーは申し込み開始から瞬く間に600台を超えたという。
ところが、迎えた当日は朝から冷たい雨がサーキットを打ちつける という生憎の天候。当然ながら午前中はフェラーリの集まりが芳しくなく、ギネス更新を危ぶむ声も……。幸い、 午後へ向けて雨はあがり、正午を前にしていよいよギネス・チャレンジが開始された。次々とコースインするフェラーリたち。ピットロード出口では、スタッフが出走するフェラーリをカウントしていく。
世界一のフェラーリ大行進
ギネス更新の条件は台数だけではない。パレード中は各参加車両の車間を10m以内に保った状態で、3.2km以上継続しなければならないのだ。当日は1960年代のモデルなど旧車も果敢にチャレンジしていたが、エンジントラブルなどなく無事完走できることを祈るばかりである。
———いつの間に集まったのか、コースインするフェラ ーリはきりがなく思われた。コースを2周してようやくホームストレート上に隊列を整え、いよいよパレードランの始まりである。その光景は壮観だった。4,563mのサーキットコースをフェラーリの行列がほぼ埋め尽くしたのである。その数、490台。ゴールの時、パレードに参加していたフェラーリ・アジア・パシフィックCEOのマルコ ・マテアッチ氏は車から興奮した顔を出し、誰よりも歓びを露にしていた。
後日、パレードの模様を記録したビデオがギネス事務局に送られ、審査の結果、記録が認定された。この日パレードに参加したオーナーの一人ひとりが、ギネス記録の立役者であることは言うまでもない。
フェラーリ・フェスティバル当日は、ギネス・チャレンジの他にF1マシンやFXXのデモ走行、フェラーリ・トロフィなどが開催された。
またショートコースでは日本初となる「PILOTA Ferrari Around the World」を実施し、イタリアから来日したPILOTA Ferrari専任講師による講習が行われた。
※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています