優れた機動力はビジネスシーンの味方に
多くのスポーツカーは速さのために、まずエンジンを大きくする。しかしロータスはその対極、軽さを第一に選ぶ。車重わずか1t。馬力あたりの荷重は5kgを切る。これだけで同価格帯のスポーツカーの多くを抜き去ることが可能だ。ましてや日本においては600馬力が生み出すハイスピードよりも瞬発力のほうが役に立つ。
そして軽さが生み出すのは運動性能だけではない。ヨーロッパSはその加速力にありえないほどの低燃費を誇り、どこまでも無駄がない。むろん、ラグジュアリーな車にゆったりと身をまかせるのもいい。が、ビジネスツールであるならば、威圧感も華美な装飾も必要ない。手に余る高性能はむしろ無駄ともなりかねない。
ヨーロッパSの潔いまでのシンプルさと高機動力、そしてLXのほどよい快適さ。スピーディにスマートに事を運びたいビジネスシーンで、おおいに力を発揮するはずである。
※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています