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鳴門海峡

徳島県鳴門。大きな渦潮が発生する鳴門海峡には、大鳴門橋が架けられ、神戸淡路鳴門自動車道で本州と結ばれている。撫養港から撫養街道を行けば、四国八十八カ所霊場の1番札所である霊山寺へとたどり着く。人や物が渦潮のように激しく行き交った四国の玄関口を、キャデラックCT6とともに旅した。

Photo TONY TANIUCHI

徳島県鳴門。大きな渦潮が発生する鳴門海峡には、大鳴門橋が架けられ、神戸淡路鳴門自動車道で本州と結ばれている。撫養港から撫養街道を行けば、四国八十八カ所霊場の1番札所である霊山寺へとたどり着く。人や物が渦潮のように激しく行き交った四国の玄関口を、キャデラックCT6とともに旅した。

16世紀から交通の要衝となっていたこの撫養港を機能的にしたのは、徳島藩の藩祖である蜂須賀家政(はちすか いえまさ)だ。家政は、阿波へ入国したばかりの1585(天正13)年に、淡路の福良から鳴門へ渡海する船頭10人を選んで渡海の役につかせ、1591(天正19)年には彼らの家を岡崎に移転。阿波の入り口である撫養に“よき足”を確保したのである。
明治に入り御番所が廃止された後も、そのほとんどは船問屋に所属し、渡海業に携わって、撫養港の発展を支え続けた。その後も、さまざまな海運業の汽船や西洋型帆船が入港し、盛況を呈した。

  • ホテルリッジとキャデラック
    キャデラックの最上級セダンにふさわしい凛とした風格と美しさをたたえるCT6で、鳴門の島田島にあるホテルリッジに乗りつける。スタイリッシュなホテルの建物とCT6が美の競演を果たす。国立公園の中にたたずむホテルリッジは、わずか10部屋のみの“プライベートオアシス”とうたう大人のリゾートだ。
  • ホテルリッジの大浴場
    ホテルリッジの大浴場のデッキからも、鳴門海峡や大鳴門橋を望める。地下1500mからくみ上げた単純泉は、とろみのある肌にやさしい温泉。長時間ゆったりつかれば、旅の疲れが一気に癒える。
    ホテルリッジ TEL 088-688-1212

もう一つ、家政が整備したのが阿波の五街道。その一つの撫養街道は、撫養港から吉野川北岸を西走して、池田町で五街道の一つ伊予街道に交わる67.3kmの道。江戸時代中期以降、四国八十八カ所を巡礼するお遍路さんは、まず撫養港に上陸し、撫養街道を歩いて第1番札所の霊山寺に向かった。そのため撫養街道は、“歩き遍路の道”として、また、阿波の名産である藍や葉たばこ、塩を撫養港まで運ぶ“商の道”として、人や物が激しく往来した。

今は、静かでゆったりとしたたたずまいの撫養の港や旧街道、そして小鳴門海峡。四国の玄関口、交通の要衝として在り続けた鳴門の、土地に刻まれた記憶をたどり、キャデラックCT6を走らせた。

海のそばのドライブはいいものだ。一番いいのは、終点がないからかもしれない。山道はそのうち山の反対側に出てしまう。それに対して、周囲の景色が変わっていくのを眺めながら、クルマをどこまでも走らせていく感覚こそ、醍醐味だと思う。

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ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。