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ANDY WARHOL×リストランテホンダ 本多哲也

瞬間の芸術「料理」に全エネルギーを注ぐ五人の料理人が、ANDY WARHOLの世界に挑む。リストランテホンダ 本多哲也の挑戦。

Photo Masahiro Goda  Text Izumi Shibata

瞬間の芸術「料理」に全エネルギーを注ぐ五人の料理人が、ANDY WARHOLの世界に挑む。リストランテホンダ 本多哲也の挑戦。

リストランテホンダ 本多哲也
鮮やかな色がウォーホルの作品を思わせる、鹿が主役の皿。もちろん色だけでなく、それぞれの要素には味の面でも意味がある。

本多哲也さんが今回作ったのは鹿が主役の一皿だ。鹿は2種類に仕立てた―シンプルなローストと、竹炭入りの衣をまとわせた黒い「鹿カツ」だ。カツの上に盛り付けてある白くつややかなものは生ガキ。中央の赤色はビーツで、濃紫色のソースは赤ワインソース。鮮やかな黄色は完熟マンゴーのモスタルダ(マスタード風味のシロップ漬け)。グリーンのカラシ水菜を「鹿のツノみたいでしょう?(笑)」と、2本配した。

「今回、『ウォーホルがテーマの料理』というお題を投げられたとき、一つの作品からインスピレーションを得ようとは思いませんでした。それだとまねになってしまいそうで」と本多さん。そこで、ウォーホルの作品全体や、ウォーホルという人物から受ける印象をもとに考えた。

まず、ポップな色合いが目を引く。「普段から料理では色の鮮やかさを意識しています。それを今回はさらにくっきり、はっきり分かるようにしました」。赤、黄、黒、緑、白、それぞれの形は明快で、色のビビッドさが強調される。

鹿をカツに仕立てたのは、ウォーホルの作品が意外と身近なアイテムをテーマとしているから。「キャンベルのスープ缶やバナナなど、生活の中にあるものが題材になっていますよね。なので日本人にとって身近なソウルフード、トンカツから発想を広げ、『鹿をカツにしよう』と思ったのです」

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ラグジュアリーとは何か?

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