「アウディ・クオリティ」という言葉がある。自動車の世界ではいまや一般名詞化しているほど有名なのだが、品質の追求をいうとき使われる。
艶や手触りにはじまり、部品と部品の合わせ目にいたるまで、機械の精度は言うに及ばず、人の目に触れるところはおよそすべて、高い質感で仕上げる作りのよさにおいて、アウディは群を抜いている。
それがいいもの好きの日本人の感性に合うのだろう。アウディの販売がわが国で堅調と聞くと、むべなるかなと思う。
“アウディに触れるとハッピーになれます”
アウディジャパン代表取締役社長 ドミニク・ベッシュ
「当初はブランドの認知度を上げることに心を砕いてきましたが、ようやくブランドが浸透してきて、いまは製品の質の高さに目を向けていただける段階に来ています」
そう話すのは、アウディジャパンのドミニク・ベッシュ代表取締役社長。
アウディといえば、2010年に30周年を迎えた「クワトロ」フルタイム4輪駆動システムに代表される先進的な技術をはじめ、スポーティ性やラグジュアリー性や環境適合性など魅力が多い。
たとえば最新のラインナップでは、華麗なスタイルのA5、機能とデザインを両立させたSUVのQ5、525馬力を誇る仕様を頂点に持つスーパースポーツのR8など、多様性でファンを惹きつけている。
「大事なのはアウディというブランドに触れるとハッピーになっていただけること。私たちの自負としては、エレガント、環境適合性が高い、高品質、運転して楽しい、という4つの要素を備えた製品を作るブランドはアウディ以外にない、ということです」
ベッシュ社長が就任したのが2007年。以来、アウディの販売は右肩上がりの成長を続けてきた。製品だけでなく、毎夏箱根での「Audi MUSIC meets ART」にはじまり、音楽家・坂本龍一氏の活動を支援したり、ゴルフトーナメントの協賛をしたり、文化やスポーツなど多くの分野でスポンサーシップを発揮する企業活動も、イメージ作りに貢献していると思う。
アウディを買うことは単にクルマを買うことにとどまらない――。ベッシュ社長は現代のビジネスが分かっている人だ。
●アウディ コミュニケーションセンター
TEL 0120-598106
※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています