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アウディジャパン、成功の理由

最もクールな自動車と言われるドイツのアウディ。品質のよさ、安全性、環境性能の高さなど、誇るべき点を多く持ち、かつ、製品はスタイリッシュで、運転する楽しさがある。ドイツの競合が多い日本のプレミアムカー市場で一角を占めたアウディジャパンを率いるフランス人社長に、成功の理由をうかがった。

Photo Masahiro Goda Text Fumio Ogawa

最もクールな自動車と言われるドイツのアウディ。品質のよさ、安全性、環境性能の高さなど、誇るべき点を多く持ち、かつ、製品はスタイリッシュで、運転する楽しさがある。ドイツの競合が多い日本のプレミアムカー市場で一角を占めたアウディジャパンを率いるフランス人社長に、成功の理由をうかがった。

Audi A8 L 6.0 quattro
Audi A8 L 6.0 quattro
5,185mmの余裕あるサイズのボディに、フルタイム4輪駆動システム「クワトロ」を組み合わせた、地上最強のリムジン。エンジンは450psの最高出力と59.1kgmという強大なトルクを持つ6リッターW型12気筒。オール・アルミニウム・ボディにより高い衝突安全性と高剛性、軽量化、環境性能を実現。テクノロジーの粋を凝らした点がアウディならではの価値。1787万円~。

「アウディ・クオリティ」という言葉がある。自動車の世界ではいまや一般名詞化しているほど有名なのだが、品質の追求をいうとき使われる。

艶や手触りにはじまり、部品と部品の合わせ目にいたるまで、機械の精度は言うに及ばず、人の目に触れるところはおよそすべて、高い質感で仕上げる作りのよさにおいて、アウディは群を抜いている。

それがいいもの好きの日本人の感性に合うのだろう。アウディの販売がわが国で堅調と聞くと、むべなるかなと思う。

“アウディに触れるとハッピーになれます”

アウディジャパン代表取締役社長 ドミニク・ベッシュ

ドミニク・ベッシュ
ドミニク・ベッシュ
1966年フランス生まれ。93年よりアウディAG。その後、ヨーロッパ、アジア各国にてセールスディレクター等の要職を経て、2007年4月、アウディ ジャパン代表取締役社長に就任。

「当初はブランドの認知度を上げることに心を砕いてきましたが、ようやくブランドが浸透してきて、いまは製品の質の高さに目を向けていただける段階に来ています」

そう話すのは、アウディジャパンのドミニク・ベッシュ代表取締役社長。

アウディといえば、2010年に30周年を迎えた「クワトロ」フルタイム4輪駆動システムに代表される先進的な技術をはじめ、スポーティ性やラグジュアリー性や環境適合性など魅力が多い。

たとえば最新のラインナップでは、華麗なスタイルのA5、機能とデザインを両立させたSUVのQ5、525馬力を誇る仕様を頂点に持つスーパースポーツのR8など、多様性でファンを惹きつけている。

「大事なのはアウディというブランドに触れるとハッピーになっていただけること。私たちの自負としては、エレガント、環境適合性が高い、高品質、運転して楽しい、という4つの要素を備えた製品を作るブランドはアウディ以外にない、ということです」

ベッシュ社長が就任したのが2007年。以来、アウディの販売は右肩上がりの成長を続けてきた。製品だけでなく、毎夏箱根での「Audi MUSIC meets ART」にはじまり、音楽家・坂本龍一氏の活動を支援したり、ゴルフトーナメントの協賛をしたり、文化やスポーツなど多くの分野でスポンサーシップを発揮する企業活動も、イメージ作りに貢献していると思う。

アウディを買うことは単にクルマを買うことにとどまらない――。ベッシュ社長は現代のビジネスが分かっている人だ。

●アウディ コミュニケーションセンター
TEL 0120-598106

※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。