A WONDERFUL WEEKEND
緑は人間に必要なもの。山に囲まれた山梨県・小淵沢では、自然の魅力をつよく感じる。南アルプス、八ヶ岳、富士山という日本を代表する山を背景に、清れつな空気が充満している。リゾートとして人気が高いのがよくわかる。
緑のなかで思う存分、深呼吸したい。昨今はとくにそんなことを願うひとが多いのでは。元来、緑とともに暮らしてきた日本人は、豊かな自然のなかでこそ気分が安らぎ、同時に頭脳は明晰になる。
ドイツ人もまた、深く自然を愛すると言われている。イギリス人は犬を愛し、ドイツ人は森を愛する。そんな言いまわしが欧州にある。ドイツ生まれのメルセデス・ベンツが、環境を守りながらドライブを楽しむクルマをつくるのは、環境を大切にする思想が根底にあるからだろう。
小淵沢に出かけたのは、メルセデス・ベンツの新型車、CLS350ブルーエフィシエンシー。4ドアクーペのボディスタイルが特徴だ。
4ドアクーペとは、リアに向かって流れるようなラインを持ち、クーペの軽快さとセダンの利便性を併せ持つことで人気が高い。このセグメントにおいて先鞭をつけたのがCLSだ。今回、2代目になって、スタイリングはより洗練された。同時に、パワートレインも一新された。エンジンサイズを小さくするいっぽう、パワーを向上させている。これは欧州の自動車づくりの新しい潮流で、楽しさを犠牲にせず環境に与える影響を抑えようという思想の表出だ。
CLS350ブルーエフィシエンシーに搭載される新設計の3.5リッターV型6気筒エンジンは、4リッター超のV型8気筒エンジンなみのパワーを持ちつつ、燃料消費量を大きく低減させているのが特徴。7段になった変速機が的確なギアを選択してくれるので、効率よく、かつ気持ちよく走れる。同時に7段オートマチック変速機は燃費の面でも効率がよい。6速と7速をオーバードライブとして、とりわけ高速道路での燃費改善に努める。
小淵沢で道案内をするときは、「上り、下り」というのだそう。山のふもとなので道が傾斜しているからだ。そこに交差する道は山の斜面の等高線のようで、どれも軽くカーブがついている。その2つの道の組み合わせが、ドライブを楽しいものとしてくれる。道幅がゆったりなので、ボディサイズに余裕があるクルマでももてあますこともない。
唐松などが立ち並ぶ道を走っていくと、大きく開けた畑が目にとびこんでくる。そして突然、南アルプスが眼前にそびえ立つ。劇的な眺めだ。ここにも小淵沢のよさを感じることができる。
そしてさらにドライブ地としての魅力をより増しているのが、「星野リゾート リゾナーレ」の存在。小淵沢の自然をうまく活かし、ゲストを楽しませるための施設が揃っている。スパ、乗馬、地元の食材を活かしたレストランや南アルプスの威容の下でプレイできる近隣施設「北の杜カントリー倶楽部」などと楽しみは数多い。
ドライブのあとゆったりくつろぐには、山梨のワインとのデギュスタシオン(料理に最適なワインを1杯ずつ合わせてくれるサービス)のディナーも強くおすすめできる。寝心地のいいベッドを備えた快適なゲストルームが1日の疲れをいやし活力を養ってくれる。
すべてをリフレッシュすることが、豊かな生活につながる。そのためにはよい旅が最善の策。メルセデス・ベンツCLS350ブルーエフィシエンシーは、操縦性の楽しさに加え、疲労を感じさせない、メルセデス・ベンツ一流の作りのよさが魅力だ。緑を愛する国で生まれたクルマで、わが国が自慢する自然を楽しむ――。それこそ格別な体験だ。
●Mercedes-Benz CLS350 BlueEFFICIENCY
ボディ:全長4,940×全幅×1,880×全高1,415㎜
エンジン:V型6気筒 DOHC 3.5リッター
最高出力:225kW/6,500rpm
最大トルク:370N・m/3,500~5,250rpm
駆動方式:FR トランスミッション:7速A/T
価格:9,300,000円
メルセデスコール TEL0120-190-610
●星野リゾート リゾナーレ
山梨県北杜市小淵沢町129-1
https://risonare.com/yatsugatake/
※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています