不朽の名作

洗練されたシルエットや柔らかな着心地をかなえ、袖を通すたびに喜びを感じる最高峰のコートコレクション「マックスマーラ アトリエ」。最新作の12着では、芸術家、ヤニス・クネリス氏が描く、不完全な芸術世界を表現している。

Text Asuka Kobata

洗練されたシルエットや柔らかな着心地をかなえ、袖を通すたびに喜びを感じる最高峰のコートコレクション「マックスマーラ アトリエ」。最新作の12着では、芸術家、ヤニス・クネリス氏が描く、不完全な芸術世界を表現している。

イタリア屈指のラグジュアリーブランド、マックスマーラ。同ブランドを象徴するアイテムにコートがあるが、なかでも「マックスマーラ アトリエ」は最高峰のコートコレクションだ。

洗練されたなかに遊び心を感じるデザインを、極上の素材と同国の卓越した縫製技術でかなえ、ほかにはない不朽の名品を生み出している。

BIELLAコート
BIELLAコート、642,400円。マックスマーラのなかでも最高峰を誇る「マックスマーラ アトリエ」の2021年秋冬新作。芸術家、ヤニス・クネリス氏からインスピレーションを得た美しい12着のコートがそろう。
※日本では7着を展開

その最新作として発表された12着のコートは、同国を拠点に活躍した芸術家、ヤニス・クネリス氏からインスピレーションを得たもの。

クネリス氏は同国の芸術運動、アルテ・ポーヴェラを代表する芸術家で、鉄板やロープ、石炭をはじめ炎、生肉、生物といった概念を超えた素材を用いて独自の世界観を表現してきた。

新作ではピュアカシミヤ、ダブルキャメル、アルパカといった上質な素材を最大限に生かしながら、クネリス氏が作品に用いた粗い木や硬い鉄、アシンメトリーな板金の質感を模倣。カラーもアルテ・ポーヴェラの素材選びを連想させるジュート、アイアン、ブルー、カーキなどで構成。これにより、クラシックなスタイルを守りつつも現代的な印象を与え、テーラードの新たな視点を切り開くコートを生み出した。

もちろん、巧みなハンドメイドによる美しい仕上げとディテールはこれまで通り。コクーン型やミニマムスタイル、フロックコート、トレンチカーディガンなど多様に展開するシルエットにより、どのようなシーンでも女性を優しく包み込み、日常にときめきを添えてくれるだろう。

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。