
やんばるとおいしく遊ぼう!
沖縄本島の北部、やんばる。ここでは豊かな自然を舞台に、やんばるでしか体験できない新しいカタチの“野外遊び”「やんばる野外手帖」を展開する、食のプロ集団がいる。やんばるを愛してやまない料理人と畑人(はるさー)がタッグを組んだ「やんばる畑人プロジェクト」だ。
例えば、沖縄の伝統的な木造の舟、帆かけサバニで海へ。途中、魚を釣ったり、サンゴを見たり、潮風を受けてゆったりと舟に揺られる。そんな貴重な体験を指南してくれるのが、プロジェクトの発起人の一人、満名匠吾(まんなnbsp;しょうご)さんだ。

やんばる畑人プロジェクト
「子供の頃、半農半漁だった祖父と一緒に船に乗り、『この風が吹く時はあそこに魚がいる』なんて話を聞きながら、海に潜ってハリセンボンやサザエをとったり、それを祖母が味噌汁にしたり。県外へ出て沖縄を俯瞰して見ると、そういう遊びこそが楽しかったし、沖縄ならではのものだと痛感したのです」
「だからこのプランでは、サバニで海へ出て遊んだり、地元の魚はもちろん、仲間の島野菜やハーブなど、やんばるにある食材を使った野外料理で自然をまるごと楽しんでもらっています。料理や遊びの内容は、ほぼオーダーメイド。海以外、川遊びとトレッキング、畑の収穫体験を組み合わせたり、ホットサンドセットを持って森にピクニックに出かけたり」
楽しみ方は無限。やんばるの大自然が自分だけのものになるという特別な体験こそ、今まで味わったことのない心地よい刺激で満たしてくれる。
やんばる産のレモンやグァバ、シークワーサー、レモングラスなどのハーブで香りづけしたフレーバーウォーター。 アカジン、紅芋、島豆腐のほか、花ニラやジンジャーリリー、ドラゴンフルーツのつぼみやオクラも加え、からしな(シマナー)のソースで食す。 アカジンを料理。鍋の下にはサンゴを敷き、海水を少し入れ、白ワインで魚や島野菜を蒸す。サンゴで蒸すと磯の香りが立つ。 伝統的な木造の舟、帆かけサバニ。風と潮を読んで進める。石垣の船大工からサバニ造船の技術を継承した若手がやんばるで活躍中。 海辺に咲くハマゴウ。茎は地面をはい、半ば砂に埋もれて伸びる。果実は蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれる生薬で鎮痛、鎮静、消炎作用がある。 仲間の畑でとれた島バナナやレモン、青パパイヤ、マンゴー、ゴーヤなどなど。季節の野菜を収穫体験できるプランもある。
※『Nile’s NILE』2019年10月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています