源泉数・湧出量が日本一の温泉地である大分県の別府市に、2019年8月にオープンした「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。施設内で旅の醍醐味がすべてかなうリゾート&スパ型のラグジュアリーホテルだ。
ホテルの中に一歩入ると、まさにそこは海外リゾートのようなラグジュアリーな雰囲気。別府市内を望む山の上に位置するだけあって、別府湾と別府の街を一望できる最高の眺めが、一気にリゾート気分を盛り上げてくれる。
日本では同ホテルのみというタイのラグジュアリースパブランド、HARN(ハーン)を採用しているのもさすがだ。 地元の伝統工芸品、職人とのコラボなどあらゆるところにホスピタリティーとこだわりが詰まっているのがうかがえる。
今回のメインイベントは「Premium ONSEN・ガストロノミーウォーキング in BEPPU」。その土地を歩きながら、歴史、文化、食、温泉を楽しむというスタイルだ。そのスタートとゴールが「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」となる。
ガイド役の別府観光大使のみなさんと最初に向かったのは「塚原火口乃泉」。あらゆるところから温泉蒸気が立ちのぼる、まるで地獄のような場所だ。ここで出発式を行い、スモークされた「塚原温泉むし玉子」と「ゆふの水」をいただいく。次に向かったのは「フォレスト イン ボン」。ここでは、地元の野菜などをあらゆる調理方法で料理した佐伯産伊勢海老のサラダなどを堪能する。次は「かまど地獄」に移動。別府の街中にはたくさんの公営温泉浴場があり、足湯・蒸し湯などめずらしい温泉があるのも魅力だ。
次は、天然蒸気だけでつくった滋味薬膳汽鍋スープで有名な「蒸土茶楼」。体の芯から温まるスープに、低音スチームで調理した大分県産のかぼすヒラメが絶品だ。別府を見渡せる高台まで登っていくと、あらゆるところから湯気が出ているのが見える。その湯気が心地よいのか、猫が気持ちよさそうに寝ていたり、庭先にはレモンがたくさん実をつけていたり、ほっこり心が温かくなる風景が広がっているのだ。
次に向かったのは、明治31年に建てられた、登録有形文化財に指定されている「富士屋ギャラリー」。こちらでは温泉コンフィチュールを使った美味しいデザートやお茶でお口直し。数年前まで、別府の老舗旅館である富士屋旅館として営業しており、その名残が要所要所に感じられる。こちらではピアノの生演奏を聴き、別府の伝統芸能である夜多羅編みの名人・油布昌伯氏の実演を見学、手作りのくろもじをいただいた。
そこからまた別府の街並みをのんびり散歩していると、次の目的地である「オット エ セッタ オオイタ」に到着。こちらでは温泉ミネラルを含んだおおいた牛の炭火焼きと美味しい地元の赤ワインをいただき、最終地点である「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」へ。とても楽しく、お腹も心も大満足のガストロノミーウォーキングが終了した。
そのあとは飛行機の時間まで「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」のプール付きガーデンテラスでのカクテルパーティに参加。別府市長の長野恭紘氏、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンのジェネラルマネージャーであるハンス・ハイリガーズ氏や「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」総支配人のステファン・マッサリーニ氏の話をうかがい楽しいひと時を過ごした。
別府の文化や歴史を感じられる、魅力にあふれた「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」に、次は家族とともに訪れたい。
●ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ
TEL0977-66-1000
※『Nile’s NILE』2020年1月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています