せっかく時間をとってゴルフに行くのならば、思い切り楽しみたい。そんな思いを、誰もが抱いているのではないだろうか。3月25日に茨城県鉾田市にオープンした「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」は、日本最長となる全長8143ヤードの戦略的なコースの魅力に加えて、多くのゴルファーがまだ体験したことのない贅沢なクラブライフを送れる、日本に二つとないゴルフクラブである。
プロジェクトの中心人物である日本カバヤ・オハヨーホールディングスの代表取締役社長、野津基弘(のづもとひろ)氏が目指したのは、「世界のトップ10に名を連ねるゴルフクラブ」を作ること。2020年の東京オリンピックも視野に、ゴルフはもちろん、その他のスポーツにおいても活躍するアスリートを輩出する場であることが目標とされている。そして、ゴルフを愛するすべての人に「世界基準のコース」を提供するとともに、尊敬できる人々が集う、最高のクラブライフを楽しんでもらうこと――。この願いを実現するために、各分野からトップクラスの人材を集結させた。
クラブハウスやレストラン、バー、ホテルなどの施設の内装は、国内外の一流ホテルやレストランを手掛けるスーパーポテトの杉本貴志氏が担当している。延べ面積4000㎡という超大型のクラブハウスは、長く愛され続けることをテーマに、素材選びに注力。ロビーの床一面の寄せ木張りを筆頭に、家具はもちろん、床や壁、天井、柱に至るまで、本物の木材や石、土壁を使用した、自然の風合いが感じられる空間だ。壁一面がガラス張りのダイニングでは、パノラマのように広がるコースの風景も“ごちそう”となる。
クラブハウス1階の広々としたロッカールームには、浴室やゆったりとくつろげるソファやイスのほか、女性には個室のシャワールームやパウダールームを設けるなど、女性へのもてなしにもこだわりが感じられる。そして、クラブハウスの3階には、家族やパートナーにとっても最良の環境となる、木のぬくもりが感じられる上質なホテル施設を用意。ここで過ごす時間のすべてが特別なものとなるよう、もてなしの精神がどこをとっても行き届いている。こうした快い体験は、日頃、忙しくしている人にこそふさわしいのだろう。
コース設計を手掛けたのは、日本ゴルフツアー機構でコースアドバイザーを務め、日本の著名なトーナメントコースの数々を手掛けたゴルフ場設計家の長渡譽一(ながとよいち)氏。「世界基準のコース」というテーマに対し、長渡氏が見いだした答えは〝未来を見据えたコース〟だ。
今後、ルールが洗練され、人々の技術や体力が向上し、さらにギアが進化し続けても、すべての変化を超越してゴルファーを魅了し続けるコース。それは、「プロにもアマにも等しく厳しいコース」でありながら、修練とチャレンジ精神によって克服できる、ゴルフの楽しさ、挑戦することの喜びを最大限に実感できる舞台だ。
全長が日本一であっても、それぞれのホールには、五つ以上のティーグラウンドが設けられているため、アマチュアでも十分に満喫できる。さらに、長渡氏が追求したのは、思い切り振り抜く“陽のホール”と、戦略を練る“陰のホール”のバランス。「ゴルフというのは技術や体力で劣っても、心の準備をしておくだけで、その後の展開が変わります」と語る長渡氏が、すべてのゴルファーにゴルフの魅力と奥深さを提案する、氏の設計家人生の集大成といえるコースである。
長渡氏は木や花、芝といった植物にも造詣(ぞうけい)が深く、例えばサルスベリを17番ホールに集めるなどして、各ホールに“色”を持たせた。桜、ヤシ、彼岸花といった四季折々に楽しめる植物を配し、人の手と自然によって見事な景観が生み出されるのも「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」のもてなしの一つだ。
クラブ内には、JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフを務めるスポーツトレーナー、廣戸聡一(ひろとそういち)氏による、独自の理論に基づいた最先端のトレーニングが受けられる「廣戸道場」も開設される。ゴルファーの能力を引き出すだけでなく、長い間ゴルフを楽しめる身体も手に入れることができる道場だ。
至高のコースと、至高の施設。世界に誇る、ジャパンプライドの結晶といえる「ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」は、ここに集う多くの人にとってエキサイティングな“世界基準”を示してくれることだろう。まさに日本の最高峰といえるゴルフクラブで、明日への力となる、極上のゴルフライフを満喫してもらいたい。
●ザ・ロイヤル ゴルフクラブ
茨城県鉾田市大蔵200 TEL0291-39-7511
※『Nile’s NILE』2017年6月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています