
ホンダと日産自動車は、電動化やソフトウェア開発で先行する米中新興メーカーに対抗するため、経営統合に向けた協議を進めています。当初は持ち株会社設立を目指していましたが、ホンダは日産を子会社化する案を打診しました。ホンダは主導権を握ることで日産の業績立て直しを図りたいと考えていますが、対等な関係を重視する日産内部では強い反発があり、実現は難航する見通しです。
協議が進む中で、ホンダは日産の経営改善策を「危機感が不足している」と批判し、迅速な意思決定の必要性を主張しています。一方、日産はホンダが主導権を握る動きを警戒しており、両社間の隔たりが大きくなっています。今回の協議が実現すれば、年間700万台以上を販売する世界有数の自動車グループが誕生しますが、日産が子会社化案を受け入れるかどうかが大きな焦点となっています。
協議は2月中旬までに継続の是非が判断される予定で、今後の進展が注目されます。