休学と留年重ね11年半で大学を退学、45歳でついに医学部へ 「ビリおじ」橋本将昭さん 私の受験時代

45歳で医学部合格を果たした私は、その合否確認の瞬間をYouTubeで生配信しました。チャンネル「ビリおじチャンネル」は、600本以上の動画を投稿し、登録者数は6150人を超えています。「ビリギャル」から着想を得た「ビリおじ」という名前には、「ゼロから挑戦する」という決意を込めました。

私は愛知県の東海高校出身で、周囲には医学部志望者が多くいました。私自身も医学部を目指しましたが、不合格となり、2浪の末に京都大学農学部へ進学しました。大学では代替医療に興味を持ち、休学中に起業。バリ島で宿泊型スパ施設を開業しましたが、大学は最終的に退学しました。

スパには精神的に疲れた人が多く訪れたことから、「病気になる前の予防医療を学びたい」と考えるようになり、医学部進学を決意しました。しかし、すでに結婚して子どももいたため、仕事を続けながら勉強を進める必要がありました。そこで、事業を売却し、医学部受験予備校の講師に転身しました。しかし、仕事に追われ、本格的な勉強を開始できたのは40代になってからでした。42歳のとき、YouTubeで医学部受験を宣言しました。

受験勉強では、数学のブランクを痛感しましたが、理解力や整理力は向上していた一方、思考の瞬発力や記憶力が低下していました。そのため、過去問の反復学習を重視し、エクセルで記録・分析を行いました。新しい知識を増やすのではなく、解ける問題をより速く解くことを意識し、瞬発力を鍛えました。

こうした努力の末、45歳で医学部合格を果たしました。この経験を通じて、「年齢に関係なく挑戦できること」を多くの人に伝えたいと思っています。

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。